Part6の単数形・複数形問題で迷ってしまうことはありませんか?
「文脈を読んでも、どちらが正しいか分からない」と悩む学習者の方は非常に多いです。
実は、単数形・複数形の選択には明確な判断基準があり、3つのコツを知るだけで15秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、Part6で頻出する単数形・複数形問題を攻略するための実践的な方法をお伝えします。
単数形・複数形問題の基本理解
まず、単数形・複数形問題の基本的な考え方を整理しましょう。
これはコンビニでの買い物を想像してみてください。 「りんごを1個買う」なら単数形、「りんごを3個買う」なら複数形ですよね。
英語でも同じように、文脈中に「1つなのか、複数なのか」を示すヒントが必ず隠れています。
Part6での出題パターン分析
単数形・複数形問題は、Part6で年間約3-4問出題される重要な問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:数量詞との組み合わせ
60%の確率で出題される最頻出パターンです。
例題:
Many _____ in our office have requested flexible working hours.
(A) employee
(B) employees
(C) employer
(D) employers
正解は(B)です。 「Many」という数量詞があるため、複数形が必要だからです。
パターン2:動詞との一致
30%の確率で出題されるパターンです。
主語と動詞の一致から、単数・複数を判断する必要があります。
例題:
The new policy _____ been implemented across all departments.
(A) have
(B) has
(C) having
(D) had
パターン3:代名詞との対応
10%の確率で出題される応用パターンです。
前後の代名詞(they, it, them, itなど)との対応から判断します。
文脈から数を判断する3つのコツ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
コツ1:数量詞を最初にチェック
まず、空欄の前後に数量詞がないかを確認します。
複数形を要求する数量詞:
- many, several, few, a few
- two, three, four...(2以上の数字)
- these, those
単数形を要求する数量詞:
- a, an, one
- this, that
- each, every
コツ2:動詞の形を確認
次に、主語として使われる場合は動詞の形をチェックします。
複数形の場合:
- are, were, have, do
- 動詞の原形(三単現のsがつかない)
単数形の場合:
- is, was, has, does
- 動詞の三単現形(動詞にsがつく)
コツ3:前後の文脈を読む
最後に、前後の文や段落で同じ概念がどう扱われているかを確認します。
前の文で「employees」と複数形で書かれていれば、次の文でも複数形の可能性が高くなります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違いポイント1:不可算名詞との混同 「information」「advice」「equipment」などは常に単数扱いです。
間違いポイント2:集合名詞の判断 「staff」「team」「group」は文脈によって単数・複数が変わります。
間違いポイント3:所有格の影響 「company's policy」のように所有格があっても、中心となる名詞の数は変わりません。
実践練習問題
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:
Several _____ expressed concern about the new regulations.
(A) manager
(B) managers
(C) management
(D) managing
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「Several」は複数形を要求する数量詞なので、「managers」が正解です。 「management」は不可算名詞なので、この文脈では適切ではありません。
問題2:
The equipment _____ been updated with the latest technology.
(A) have
(B) has
(C) having
(D) had
正解は(B)です!
「equipment」は不可算名詞なので単数扱いとなり、「has」が正解です。
効率的な解答手順
Part6で単数形・複数形問題に出会ったら、以下の手順で解きましょう。
ステップ1:数量詞をスキャン(5秒) 空欄の前後2語以内に数量詞がないかチェックします。
ステップ2:動詞の形を確認(5秒) 主語の場合は、対応する動詞の形を見て判断します。
ステップ3:文脈の一貫性を確認(5秒) 前後の文で同じ概念がどう扱われているかを確認します。
この3ステップで、15秒以内に確実に正解できます。
頻出語彙パターン
Part6でよく出題される単数形・複数形の語彙をまとめました。
ビジネス文書でよく出る語彙:
- employee/employees(従業員)
- customer/customers(顧客)
- document/documents(書類)
- meeting/meetings(会議)
- policy/policies(方針)
不可算名詞(常に単数扱い):
- information(情報)
- advice(助言)
- equipment(設備)
- furniture(家具)
- research(研究)
これらの語彙は特に頻出なので、しっかり覚えておきましょう。
時間短縮テクニック
さらに効率を上げるための応用テクニックもご紹介します。
テクニック1:選択肢の構成を先に見る 4つの選択肢を見て、単数・複数・語彙の組み合わせを把握します。
テクニック2:明らかな数量詞があれば即決 「many」「several」「a」「an」などがあれば、文脈を読まずに判断できます。
テクニック3:不可算名詞は迷わず単数 「information」「advice」などの不可算名詞は常に単数扱いです。
まとめ
Part6の単数形・複数形問題は、文脈から数を判断する明確な基準があります。
3つのコツを意識して問題を解けば、
- 解答時間が15秒以内になる
- 正答率が90%以上になる
- Part6全体の時間に余裕ができる
という効果が期待できます。
今回紹介した判断基準を使って、確実に得点を重ねていきましょう!
次の模試では、ぜひこの方法を実践してみてくださいね。