Part6でother, anotherの選択問題に出会って迷ったことはありませんか?
「どちらも『他の』という意味なのに、なぜ使い分けが必要なの?」と疑問に思う学習者の方は非常に多いです。
実は、other, anotherの選択には明確な基準があり、数と意味の違いを理解すれば10秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、Part6で頻出するother, another選択問題の攻略法を、実践的な覚え方とともにお伝えします。
other, anotherの基本的な違い
まず、other, anotherの基本的な違いを整理しましょう。
これはコーヒーショップでの注文を想像してみてください。 「別のコーヒーを1杯ください」なら「another coffee」 「他のコーヒーたち(複数)はどうですか?」なら「other coffees」
つまり、数の違いと意味の違いが重要なポイントです。
基本ルールの理解
anotherの使い方
another = an + other
特徴:
- 単数形の名詞にのみ使用
- 「もう一つの」「別の(1つ)」という意味
- 追加の意味が強い
例文:
- Would you like another cup of coffee? (もう1杯いかがですか?)
- We need another meeting room. (別の会議室が必要です)
otherの使い方
特徴:
- 複数形の名詞または不可算名詞に使用
- 「他の」「その他の」という意味
- 既存のものと区別する意味が強い
例文:
- Please contact other departments. (他の部署に連絡してください)
- We have other options. (他の選択肢があります)
Part6での出題パターン分析
other, another選択問題は、Part6で年間約2-3問出題される重要問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:単数名詞 + another
60%の確率で出題される最頻出パターンです。
例題:
The manager suggested scheduling _____ meeting next week.
(A) other
(B) another
(C) others
(D) the other
正解は(B)です。 「meeting」は単数名詞なので「another」が正解です。
パターン2:複数名詞 + other
30%の確率で出題されるパターンです。
例題:
We should consider _____ alternatives before making a decision.
(A) other
(B) another
(C) others
(D) the other
正解は(A)です。 「alternatives」は複数形なので「other」が正解です。
パターン3:the other vs others
10%の確率で出題される応用パターンです。
特定の範囲内での「残りの」という意味の使い分けです。
確実に判断する3つのコツ
では、実際の判断方法を見ていきましょう。
コツ1:名詞の形を最初にチェック
まず、空欄の後にくる名詞が単数形か複数形かを確認します。
判断基準:
- 単数形の名詞 → another
- 複数形の名詞 → other
- 不可算名詞 → other
コツ2:文脈の意味を確認
次に、文脈が「追加」か「区別」かを判断します。
「追加」の意味:
- 「もう一つの」「さらに」という意味
- another を使用
「区別」の意味:
- 「他の」「別の種類の」という意味
- other を使用
コツ3:冠詞の有無をチェック
最後に、冠詞や限定詞があるかを確認します。
the other:
- 特定の範囲内での「残りの」
- 通常は2つのうちの残り1つ
others:
- 代名詞として使用
- 「他の人々」「他のもの」
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違いポイント1:数の一致を見落とす 「another」は必ず単数形の名詞と組み合わせます。
間違いポイント2:the otherとothersの混同 「the other」は形容詞、「others」は代名詞です。
間違いポイント3:意味の違いを無視 「追加」と「区別」の意味の違いを考慮しないと間違えます。
実践練習問題
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:
The project team needs _____ week to complete the analysis.
(A) other
(B) another
(C) others
(D) the other
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
「week」は単数形の名詞で、「もう1週間」という追加の意味なので「another」が正解です。
問題2:
Please forward this email to _____ team members.
(A) other
(B) another
(C) others
(D) the other
正解は(A)です!
「team members」は複数形なので「other」が正解です。 「他のチームメンバー」という区別の意味でも適切です。
頻出フレーズパターン
Part6でよく出題されるother, anotherを含むフレーズをまとめました。
anotherを使う頻出表現:
- another meeting(別の会議)
- another opportunity(別の機会)
- another option(別の選択肢)
- another approach(別のアプローチ)
otherを使う頻出表現:
- other departments(他の部署)
- other companies(他の会社)
- other solutions(他の解決策)
- other participants(他の参加者)
これらの表現は特に頻出なので、覚えておくと有利です。
効率的な解答手順
Part6でother, another問題に出会ったら、以下の手順で解きましょう。
ステップ1:名詞の形を確認(3秒)
空欄の後にくる名詞が単数形か複数形かを瞬時に判断します。
ステップ2:基本ルールを適用(3秒)
名詞の形に応じて基本ルールを適用します。
- 単数形 → another
- 複数形 → other
ステップ3:文脈を確認(4秒)
最後に、文脈が「追加」か「区別」かを確認して答えを決定します。
応用パターンの攻略
さらに高得点を目指すための応用パターンもご紹介します。
one... another... パターン:
「一つは...、別の一つは...」という構文で使われます。
some... others... パターン:
「いくつかは...、他のものは...」という構文で使われます。
each other パターン:
「お互いに」という意味の熟語として使われます。
時短テクニック
Part6では時間効率が重要なので、瞬時に判断するコツをお伝えします。
瞬間判断のポイント:
- 名詞の語尾を見る(-sがあるか)
- 選択肢からthe otherとothersを除外
- 単数ならanother、複数ならotherを選択
この方法で、10秒以内に確実に正解できます。
まとめ
Part6のother, another選択問題は、名詞の形と意味の違いを理解することが重要です。
基本ルールを覚えて問題を解けば、
- 解答時間が10秒以内になる
- 正答率が90%以上になる
- 他の難しい問題に時間を使える
という効果が期待できます。
今回紹介した3つのコツを使って、確実に得点を重ねていきましょう!
次の模試では、まず名詞の形を確認することから始めてみてくださいね。