「Part6を見ると気持ちが重くなる」「どうせ解けないからやる気が出ない」と感じていませんか?
多くの学習者が、Part6に対して強い苦手意識を持っています。
実は、この苦手意識は「能力不足」ではなく、心理的なブロックが原因であることがほとんどです。
今回は、Part6への苦手意識を根本から解決し、自信を持って学習に取り組める5つのステップをお伝えします。
なぜPart6に苦手意識を持ってしまうのか?
1. 「長文読解は難しい」という思い込み
多くの人が「長文 = 難しい」という固定観念を持っています。
しかし、Part6の文章はビジネスレター程度の長さで、実際にはそれほど長くありません。
2. 完璧主義による圧迫感
「全部理解しなければ」「1問も間違えてはいけない」という完璧主義が、過度なプレッシャーを生み出します。
3. 過去の失敗体験の蓄積
一度解けなかった経験が、「自分はPart6が苦手」という負のセルフイメージを作ってしまいます。
4. 他のパートとの比較による劣等感
「Part5は解けるのに、Part6は解けない」という比較が、自己否定的な気持ちを強めます。
心理的ブロックを外す5つのステップ
それでは、苦手意識を克服するための具体的な方法を見ていきましょう。
ステップ1:現状を客観視する
まず、自分の苦手意識を客観的に分析することから始めます。
分析のポイント:
- いつからPart6が苦手になったか
- 具体的に何が難しいと感じるか
- 苦手意識の強さを10段階で評価
- 実際の正答率と感情的な評価の差
例:
感情的評価:「全然解けない」(苦手度:9/10)
実際の正答率:16問中10問正解(62.5%)
→ 実際は半分以上解けている
このように、感情と事実を分けて考えることが重要です。
ステップ2:小さな成功体験を積み重ねる
苦手意識を和らげるために、達成可能な小さな目標を設定します。
段階的な目標設定:
1.
第1段階:1つの文章で2問正解
2.
第2段階:1つの文章で3問正解
3.
第3段階:4つの文章で各2問正解
4.
第4段階:全体で12問正解(75%)
成功体験を記録する方法:
- 達成した日付を記録
- 「今日は〇問正解できた!」と声に出す
- 小さな進歩を周りの人に報告する
ステップ3:「完璧」より「改善」にフォーカス
完璧主義を手放し、継続的な改善に意識を向けます。
考え方の転換:
- ❌「全問正解しなければ」→ ⭕「1問でも多く正解しよう」
- ❌「理解できない文章がある」→ ⭕「理解できる文章が増えた」
- ❌「時間内に解けない」→ ⭕「前回より早く解けた」
改善点を見つける質問:
- 今日、昨日より良くできたことは?
- 次回、1つだけ意識するとしたら何?
- この問題から学べることは?
ステップ4:ポジティブな自己対話を身につける
内なる声を建設的で励ましの言葉に変えていきます。
ネガティブな自己対話の例:
- 「またダメだった」
- 「自分には向いていない」
- 「他の人はできるのに」
ポジティブな自己対話の例:
- 「今回は〇問正解できた」
- 「少しずつ上達している」
- 「自分のペースで進めばいい」
実践方法:
- ネガティブな思考に気づく
- 一度立ち止まって深呼吸
- 事実に基づいた建設的な言葉に言い換える
- 自分を励ます言葉を声に出す
ステップ5:学習環境を整える
心理的に安全な学習環境を作ることで、苦手意識を和らげます。
環境づくりのポイント:
物理的環境:
- 集中できる静かな場所
- 適度な照明と温度
- 必要な教材が手の届く範囲に
時間的環境:
- 疲れていない時間帯を選ぶ
- 短時間(15-30分)から始める
- 無理のないスケジュール
心理的環境:
- 完璧を求めない
- 間違いを恐れない
- 自分を責めない
実践的な苦手意識克服法
1. 「易しい問題」から始める
段階的難易度アップ:
- 中学レベルの短文読解
- 高校レベルの文章読解
- TOEIC Part6の易しい問題
- 標準的なPart6問題
2. 「知っている内容」を選ぶ
親しみやすいトピック:
- 日常生活(レストラン、ショッピング)
- 仕事(会議、出張、採用)
- 趣味(旅行、スポーツ)
内容が理解しやすいと、言語面での不安が軽減されます。
3. 「時間制限なし」で練習
最初は時間を気にせず、理解することに集中します。
段階的な時間設定:
- 制限時間なし(理解重視)
- 倍の時間(20分)
- 標準時間(10分)
- 目標時間(8分)
モチベーション維持の仕組み作り
1. 進歩の可視化
記録する項目:
- 正答率の変化
- 解答時間の短縮
- 理解できた表現の数
- 学習時間の累計
記録方法:
- グラフで視覚化
- 週単位でまとめる
- 小さな改善も記録
2. 報酬システムの導入
達成度に応じた報酬:
- 1週間継続 → 好きなお菓子
- 正答率70%達成 → 好きな本
- 1ヶ月継続 → 好きな映画鑑賞
3. 学習仲間との共有
仲間との関わり方:
- 学習グループに参加
- SNSで進捗を報告
- 家族や友人に応援してもらう
挫折しそうになった時の対処法
1. 一時的な休憩を取る
心身のリフレッシュ:
- 1-2日の完全休養
- 軽い運動やストレッチ
- 好きな音楽を聞く
- 自然の中で過ごす
2. 初心に戻る
学習開始時の気持ちを思い出す:
- なぜTOEICを始めたのか
- 目標達成後の理想の姿
- 応援してくれる人の存在
3. 専門家に相談する
相談できる相手:
- 英語学習の先生
- TOEICコーチ
- 学習経験者
- カウンセラー
苦手意識克服後の変化
1. 学習への取り組み方
Before:
- 重い気持ちで問題を開く
- 間違いを恐れて消極的
- 完璧を求めて疲れる
After:
- 好奇心を持って問題に取り組む
- 間違いを学びの機会と捉える
- 進歩を楽しみながら学習する
2. 問題解決能力の向上
心理的余裕が生まれることで、論理的思考力も向上します。
3. 他の分野への波及効果
Part6の苦手意識を克服した経験は、他の学習分野にも良い影響を与えます。
まとめ
Part6の苦手意識は、適切なアプローチで必ず克服できます。
5つのステップ:
- 現状の客観視 - 感情と事実を分ける
- 小さな成功体験 - 達成可能な目標設定
- 改善フォーカス - 完璧主義を手放す
- ポジティブな自己対話 - 内なる声を変える
- 学習環境整備 - 心理的安全性を確保
苦手意識は、あなたの本当の能力を反映しているわけではありません。
適切な心理的アプローチと継続的な小さな努力により、Part6を「得意分野」に変えることも可能です。
一歩ずつ、自分のペースで進んでいきましょう。
あなたの努力は必ず報われます!