「文法が全然分からない」と感じていませんか?
「中学校の英語から分からなくなった」「Part5を見ても何が問われているか分からない」という悩みを抱えている方は多いです。
でも大丈夫です。 中学文法の基礎さえしっかり固めれば、TOEIC Part5で確実に点数を上げることができます。
今回は、中学文法からやり直して、2週間でPart5の基礎を固める効率的な学習法をお伝えします。 この方法で学習すれば、400点台から600点台への大幅スコアアップが可能です。
なぜ中学文法が重要なのか
TOEIC Part5で中学文法が重要な理由を理解しましょう。
理由1:Part5の約70%は中学文法で解ける
Part5で出題される文法項目の多くは、中学校で習う内容です。
中学文法でカバーできる問題:
- 品詞の区別(名詞、動詞、形容詞、副詞)
- 基本的な時制(現在形、過去形、未来形、現在完了形)
- be動詞と一般動詞の使い分け
- 受動態の基本形
- 前置詞の基本用法
これらを完璧にするだけで、Part5の正答率が大幅に向上します。
理由2:高校文法の土台になる
中学文法が曖昧だと、高校文法が理解できません。
例えば、基本的な「主語+動詞+目的語」の構造が分からないと、関係代名詞や仮定法は絶対に理解できません。
理由3:短期間で効果を実感できる
中学文法は範囲が限定されているため、集中して学習すれば短期間で効果が現れます。
2週間の集中学習で、Part5での手応えが明らかに変わります。
Part5に必要な中学文法項目
TOEIC Part5で特に重要な中学文法項目を整理しました。
最重要項目(全体の40%)
1. 品詞の理解
- 名詞、動詞、形容詞、副詞の役割
- 品詞の見分け方
- 文での使われ方
2. 基本的な時制
- 現在形、過去形、未来形
- 現在完了形の基本
- 時制の一致
3. be動詞と一般動詞
- be動詞の用法
- 一般動詞の活用
- 疑問文と否定文
重要項目(全体の30%)
4. 受動態
- be + 過去分詞の基本形
- 時制別の受動態
- by以外の前置詞
5. 前置詞
- 時間を表す前置詞(at, on, in)
- 場所を表す前置詞(at, on, in)
- その他の重要前置詞
6. 文型
- 第1文型から第5文型
- 主語、動詞、目的語、補語の理解
補強項目(全体の30%)
7. 接続詞
- and, but, or の基本用法
- because, when, if の用法
- that節の基本
8. 疑問詞
- what, who, when, where, why, how
- 疑問詞を使った間接疑問
9. 不定詞・動名詞
- to + 動詞の原形
- 動詞 + ing
- 基本的な使い分け
2週間学習スケジュール
効率的に基礎を固める2週間のスケジュールです。
第1週:基礎の基礎を固める
Day 1-2:品詞の理解
学習内容:
- 名詞、動詞、形容詞、副詞の役割を理解
- 語尾で品詞を見分ける方法
- 簡単な例文で品詞を特定する練習
実践練習:
The _____ worked efficiently.
(A) employ (動詞)
(B) employee (名詞)
(C) employer (名詞)
(D) employment (名詞)
「The」の後には名詞が来るので、(B)、(C)、(D)が候補。 文脈から「従業員が効率的に働いた」なので(B)が正解。
Day 3-4:be動詞と一般動詞
学習内容:
- be動詞(am, is, are, was, were)の用法
- 一般動詞の現在形・過去形
- 主語と動詞の一致
実践練習:
She _____ a teacher last year.
(A) is
(B) was
(C) are
(D) were
主語「She」は単数、「last year」は過去なので(B)が正解。
Day 5-6:基本的な時制
学習内容:
- 現在形、過去形、未来形の使い分け
- 現在完了形の基本概念
- 時を表す副詞との組み合わせ
実践練習:
I _____ this book since yesterday.
(A) read
(B) reads
(C) have read
(D) will read
「since yesterday」があるので現在完了形(C)が正解。
Day 7:第1週の復習
- 品詞、be動詞、時制の総復習
- 苦手な分野の追加練習
- Part5形式の問題を10問解く
第2週:応用力を身につける
Day 8-9:受動態
学習内容:
- be + 過去分詞の形
- 能動態から受動態への変換
- 時制別の受動態
実践練習:
The report _____ by the manager yesterday.
(A) wrote
(B) was written
(C) is written
(D) writes
「by the manager」「yesterday」から過去の受動態(B)が正解。
Day 10-11:前置詞と接続詞
学習内容:
- 重要前置詞の基本用法
- 前置詞と接続詞の違い
- よく出る組み合わせ
実践練習:
_____ the meeting, please turn off your phone.
(A) During
(B) While
(C) When
(D) At
「During + 名詞」の形なので(A)が正解。
Day 12-13:文型と語順
学習内容:
- 基本5文型の理解
- 主語、動詞、目的語、補語の配置
- 修飾語の位置
実践練習:
The news made everyone _____.
(A) happily
(B) happiness
(C) happy
(D) happen
「make + 目的語 + 形容詞」の形なので(C)が正解。
Day 14:総合復習
- 2週間の学習内容の総復習
- 弱点分野の重点練習
- Part5形式の問題を20問解く
効率的な学習方法
2週間で確実に基礎を固める学習方法です。
学習の基本原則
1. 理解→練習→定着のサイクル
各文法項目について:
- 基本ルールを理解(15分)
- 例文で練習(15分)
- 問題演習で定着(30分)
1日1時間、集中して学習しましょう。
2. 暗記より理解を重視
文法規則を丸暗記するのではなく、「なぜそうなるのか」を理解することが大切です。
例:現在完了形
- 暗記:「have + 過去分詞」
- 理解:「過去の出来事が現在に影響している」
3. 実践的な例文を使う
TOEIC Part5に出そうな例文で練習しましょう。
具体的な学習手順
ステップ1:基本ルールの確認(15分)
文法書やアプリで基本ルールを確認します。
おすすめ教材:
- 「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」
- 「Forest」の該当章
- NHK基礎英語のテキスト
ステップ2:例文の音読(15分)
基本例文を声に出して読みます。
例文を暗記する必要はありませんが、正しい語順を体感することが重要です。
ステップ3:問題演習(30分)
Part5形式の問題を解きます。
間違えた問題は、なぜ間違えたかを必ず確認しましょう。
記憶定着のコツ
1. 毎日継続する
2週間毎日1時間、必ず学習時間を確保してください。
1日でも休むと、前日の学習内容を忘れてしまいます。
2. 前日の復習から始める
新しい内容に入る前に、前日の学習内容を5分で復習します。
3. 間違いノートを作る
間違えた問題とその理由を記録します。
週末に間違いノートを見直すことで、弱点を効率的に克服できます。
つまずきやすいポイントと対策
中学文法学習でよくあるつまずきポイントです。
つまずきポイント1:品詞の区別
よくある間違い:
語尾だけで品詞を判断してしまう。
例:「successful」(形容詞)と「successfully」(副詞)の使い分け
対策:
文での役割を考える習慣をつけましょう。
- 名詞を修飾→形容詞
- 動詞を修飾→副詞
つまずきポイント2:時制の選択
よくある間違い:
時を表す語があっても、文脈を考えずに時制を選ぶ。
対策:
時を表す語と動詞の関係を確認しましょう。
- yesterday → 過去形
- since → 現在完了形
- tomorrow → 未来形
つまずきポイント3:受動態の形
よくある間違い:
「be + 過去分詞」の形を間違える。
特に不規則動詞の過去分詞を混同する。
対策:
重要な不規則動詞の過去分詞を覚えましょう。
- write - wrote - written
- make - made - made
- take - took - taken
中学文法を TOEIC Part5 に活用する方法
学習した中学文法をPart5で活用する方法です。
活用法1:品詞問題の攻略
品詞問題の90%は中学レベルの知識で解けます。
解答手順:
- 空欄の前後を確認
- 必要な品詞を判断
- 語尾で候補を絞る
- 文脈で最終判断
活用法2:動詞問題の攻略
時制問題の80%は中学レベルの知識で解けます。
解答手順:
- 時を表す語を探す
- 主語の単数・複数を確認
- 受動態か能動態かを判断
- 適切な動詞形を選択
活用法3:前置詞問題の攻略
基本的な前置詞問題は中学レベルで十分です。
解答手順:
- 前置詞の後の語を確認
- 意味的に適切なものを選択
- 慣用表現があれば優先
実践練習の進め方
段階的にレベルアップ
基礎段階:中学レベルの問題のみ
2.
応用段階:中学レベル + α の問題
3.
実践段階:実際のPart5問題
無理にレベルの高い問題に挑戦せず、確実にステップアップしましょう。
2週間後の目標と次のステップ
2週間の学習で達成できる目標と、その後の学習方針です。
2週間後の目標
Part5での変化:
- 品詞問題の正答率:60% → 80%
- 基本的な時制問題の正答率:50% → 75%
- 前置詞問題の正答率:40% → 65%
総合的な変化:
- Part5を見ても「全く分からない」状態からの脱却
- 基本的な文構造の理解
- 文法用語の基本的な理解
次のステップ
第3週以降の学習方針:
-
高校文法の基礎
- 関係代名詞の基本
- 仮定法の基本
- 分詞の基本用法
-
語彙力の強化
- TOEIC頻出単語500語
- 基本的なビジネス用語
- 同義語・反義語
-
実践演習の増加
- Part5問題を毎日20問
- 時間制限を設けた練習
- 間違い分析の徹底
継続学習のコツ
モチベーション維持の方法:
- 小さな成功を積み重ねる
- 学習記録をつける
- 定期的に実力テストを受ける
- 学習仲間を見つける
中学文法の基礎固めは、TOEIC学習の出発点です。 この基礎があれば、その後の学習が格段に楽になります。
まとめ
中学文法からのTOEIC Part5対策のポイントは:
- 重要文法項目の絞り込み - Part5に直結する項目を優先
- 2週間の集中学習 - 毎日1時間の継続学習
- 理解重視の学習法 - 暗記より理解を重視
- 段階的なレベルアップ - 基礎から実践へ
- 継続的な復習 - 間違いノートの活用
中学文法は「TOEIC学習の土台」です。 この土台をしっかり固めれば、確実にスコアアップできます。
「文法が全然分からない」という状態から、「基本的な問題なら解ける」状態に変われば、TOEIC学習が格段に楽しくなります。
2週間、集中して取り組んでみましょう!