Part6で「時間が足りずに最後まで解けない」と悩んでいませんか?
多くの受験者が順番通りに問題を解いていますが、実はこれが時間不足の原因の一つなんです。
Part6では、解答順序を戦略的に変えるだけで、正答率と時間効率を大幅に改善できます。
今回は、簡単な問題から解く戦略的アプローチで、確実に得点を積み重ねる方法をマスターしていきましょう。
なぜ解答順序が重要なのか
従来の解法の問題点
多くの受験者が採用している「順番通り解法」には、以下の問題があります。
- 難しい問題で時間を浪費してしまう
- 簡単な問題に到達できないリスクがある
- 心理的プレッシャーが蓄積される
- Part7への影響が大きい
戦略的解答順序のメリット
一方、戦略的な解答順序には以下のメリットがあります。
- 確実に取れる点数を先に獲得
- 時間配分の最適化が可能
- 心理的余裕が生まれる
- Part7により多くの時間を確保
つまり、解答順序を変えるだけで、Part6全体の戦略が変わるということです。
問題の難易度を瞬時に判断する方法
難易度判断の3つの基準
効率的な解答順序を実現するには、3秒以内で問題の難易度を判断する必要があります。
判断基準1:選択肢のタイプ
- 同じ品詞4つ → 語彙問題(中程度)
- 異なる品詞4つ → 文法問題(易しい)
- 完全な文章4つ → 文章挿入問題(難しい)
判断基準2:空欄の位置
- 文の前半 → 比較的易しい
- 文の後半 → やや難しい
- 段落の境界 → 難しい
判断基準3:文章の長さ
- 短い文章 → 易しい
- 長い文章 → 難しい
具体的な判断例
易しい問題の例
Please _____ the meeting room by 5 PM.
(A) reserve
(B) reserving
(C) reserved
(D) reservation
→ 文法問題、空欄が文の前半 → 易しい
難しい問題の例
空欄が段落の境界にある文章挿入問題
→ 文章挿入問題、段落境界 → 難しい
最適化された解答順序
基本戦略:Easy First Method
Step 1:全体をスキャン(30秒)
- 16問すべての選択肢を確認
- 易・中・難のラベルを付ける
- 解答順序を決定
Step 2:易しい問題から解答(4-5分)
- 文法問題を優先
- 明らかに分かる語彙問題
- 短時間で解ける問題
Step 3:中程度の問題を解答(2-3分)
- 一般的な語彙問題
- 少し考える必要がある問題
Step 4:難しい問題を解答(1-2分)
- 文章挿入問題
- 複雑な語彙問題
- 時間が余った場合のみ
実践的な解答順序例
典型的な16問の解答順序
-
1st Round(易しい文法問題)
- 問題2, 6, 10, 14(品詞問題)
- 問題4, 8(動詞の語形問題)
- 予想時間:3分
-
2nd Round(語彙問題)
- 問題1, 5, 9, 13(明らかな語彙問題)
- 問題3, 7, 11(やや難しい語彙問題)
- 予想時間:4分
-
3rd Round(文章挿入問題)
- 問題12, 15, 16(文章挿入問題)
- 予想時間:2分
この順序で解くことで、9分以内にPart6を完了できます。
問題タイプ別の解答テクニック
文法問題(最優先)
特徴
- 選択肢が異なる品詞や語形
- 文構造の理解で解ける
- 平均解答時間:10-15秒
解法手順
- 空欄の位置を確認
- 必要な品詞を判断
- 適切な選択肢を選択
例題
The report was _____ completed.
(A) success
(B) successful
(C) successfully
(D) succeed
→ 「completed」を修飾する副詞が必要 → (C)
語彙問題(中優先)
特徴
- 選択肢が同じ品詞の類義語
- 文脈理解が必要
- 平均解答時間:20-30秒
解法手順
- 空欄の前後2-3語を確認
- 文脈に最も適した語を選択
- 迷ったら一般的な語を選択
例題
The company will _____ its marketing strategy.
(A) revise
(B) reverse
(C) review
(D) reveal
→ 「マーケティング戦略を修正する」→ (A)
文章挿入問題(最後)
特徴
- 選択肢が完全な文章
- 文章全体の理解が必要
- 平均解答時間:40-60秒
解法手順
- 空欄の前後1-2文を読む
- 論理的つながりを確認
- 最も自然な流れの文を選択
時間がない場合の対処法
- 接続語に注目(However, Therefore など)
- 前後の文との関係性のみ判断
- 完全に分からない場合は推測で選択
時間配分の最適化
理想的な時間配分
Part6全体:8-9分
- スキャン:30秒
- 1st Round:3分
- 2nd Round:4分
- 3rd Round:2分
- 見直し:30秒
時間短縮テクニック
テクニック1:選択肢先読み 文章を読む前に選択肢を確認し、問題タイプを判断
テクニック2:部分読み 文章全体を読まず、空欄周辺のみに集中
テクニック3:推測の活用 完全に分からない問題は30秒で推測
テクニック4:戦略的飛ばし 明らかに時間がかかる問題は最後に回す
実践演習
演習1:難易度判断
以下の問題を見て、難易度を判断してください(3秒以内)。
問題A:
The meeting _____ postponed until next week.
(A) was
(B) were
(C) is
(D) are
判断:易しい(文法問題、主語と動詞の一致)
問題B:
The company's innovative approach has _____ significant results.
(A) achieved
(B) reached
(C) obtained
(D) acquired
判断:中程度(語彙問題、類義語の選択)
問題C:
[段落境界の文章挿入問題]
判断:難しい(文章挿入問題、文脈理解が必要)
演習2:時間配分練習
練習方法
- Part6の模擬問題を用意
- 上記の解答順序で解く
- 各段階の時間を記録
- 目標時間と比較
改善ポイント
- 1st Roundで3分を超える場合:文法の基礎を強化
- 2nd Roundで4分を超える場合:語彙力を向上
- 3rd Roundで2分を超える場合:文章挿入の練習
心理的要素の活用
自信の積み重ね効果
易しい問題から解くことで、以下の心理的効果が得られます。
ポジティブスパイラル
- 最初に正解を重ねる
- 自信が生まれる
- 集中力が向上
- さらに良い結果が出る
ストレス軽減
- 「確実に取れる点数」を先に獲得
- 心理的余裕が生まれる
- 難しい問題にも冷静に対応
時間プレッシャーの軽減
残り時間の有効活用
- 易しい問題で時間を節約
- 難しい問題により多くの時間を確保
- 最後まで諦めずに解答
よくある失敗パターンと対策
失敗パターン1:スキャンに時間をかけすぎる
問題 全体確認に2-3分かけてしまう
対策
- スキャンは30秒以内に限定
- 完璧な判断より、大まかな分類を重視
- 慣れるまで練習を重ねる
失敗パターン2:順序を守りすぎる
問題 決めた順序に固執して柔軟性を失う
対策
- 状況に応じて順序を調整
- 時間配分を最優先に考える
- 完璧を求めすぎない
失敗パターン3:推測を恐れる
問題 分からない問題で時間を浪費
対策
- 30秒ルールを厳守
- 推測も重要な戦略と認識
- 完璧な理解より、時間効率を優先
まとめ
Part6の解答順序最適化は、短期間で効果を実感できる戦略です。
戦略的解答順序の要点
- 易しい問題から解く(文法→語彙→文章挿入)
- 3秒で難易度判断する
- 時間配分を厳守する
- 推測を恐れない
この方法を実践すれば、Part6の正答率向上と時間短縮の両方を実現できます。
ぜひ次の模擬試験で試してみて、効果を体感してくださいね!