Part6で思うように点数が取れず、Part7に入る前に疲れてしまうことはありませんか?
「Part6は中途半端な問題」「Part5の延長でしょ?」と思っている方も多いのですが、実はPart6こそがPart7の長文読解力を鍛える最高のトレーニングなんです。
Part6を正しく攻略すれば、Part7での読解スピードと正確性が格段に向上します。
今回は、Part6がPart7への橋渡しとして重要な理由と、両方で高得点を取るための効果的な学習法をお伝えします。
Part6の特徴と重要性
まず、Part6の基本的な特徴を確認しましょう。
Part6は、短い文章の中に空欄が4つある問題で、全部で16問出題されます。 一見するとPart5の延長のように思えますが、実は大きな違いがあります。
Part5との決定的な違い
Part5は1文完結型の問題ですが、Part6は文脈を読み取る必要があるんです。
例えば、こんな問題が出題されます:
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(A) February
(B) March
(C) April
(D) May
この問題では、前後の文脈を読まないと正解できませんよね。
Part7との共通点
Part6とPart7には、以下の共通点があります:
- 文章全体の流れを理解する必要がある
- 語彙力と読解力の両方が必要
- 時間配分が成功の鍵
つまり、Part6は「文法知識」と「読解力」を同時に鍛える、理想的な練習問題なんです。
Part6がPart7への橋渡しとなる3つの理由
Part6を制することで、Part7での成功につながる理由を詳しく見ていきましょう。
理由1:読解スピードの向上
Part6で求められる読解スピードは、Part7の基礎となります。
Part6での理想的な時間配分:
- 1問あたり約45秒
- 4問セットで約3分
- 全16問で約12分
この速さで文章を読み、内容を理解する練習を積むことで、Part7での長文読解が楽になります。
短い文章で「素早く正確に読む」感覚を身につけることが、長文読解の土台になるんです。
理由2:文脈判断力の養成
Part6では、文章の前後関係を正確に把握する力が必要です。
この力は、Part7でも同様に重要になります。
具体的な文脈判断の例:
- 時系列の把握(いつの話なのか)
- 話者の関係性(誰が誰に対して話しているのか)
- 文章の目的(何のための文章なのか)
Part6でこれらの判断を素早く行う練習をすることで、Part7での情報整理能力が向上します。
理由3:語彙力の効率的な強化
Part6に出題される語彙は、Part7でも頻繁に使われるビジネス英語の基本語彙です。
Part6で覚えた語彙が活用できる場面:
- 会議の議事録(Part7でよく出題)
- 企業間の書類(Part7でよく出題)
- 顧客対応の文書(Part7でよく出題)
Part6で学んだ語彙と表現が、Part7でそのまま使えるので、学習効率が格段に上がります。
効果的な学習法:Part6とPart7の連携攻略
ここからは、具体的な学習方法をご紹介します。
ステップ1:Part6の基本パターンを把握
まず、Part6の出題パターンを完全に理解しましょう。
よく出る問題タイプ:
- 語彙問題(約40%)- 文脈に合う単語を選ぶ
- 文法問題(約30%)- 品詞や語法を問う
- 文挿入問題(約30%)- 適切な文を挿入する
各パターンの特徴と攻略法を覚えることで、Part7での文章理解にも応用できます。
ステップ2:文章構造の分析練習
Part6の文章を使って、文章の構造を意識的に分析しましょう。
分析すべきポイント:
- 文章の種類(メール、レター、広告など)
- 話の流れ(起承転結)
- 重要な情報の位置
この分析スキルは、Part7の長文読解で威力を発揮します。
ステップ3:時間管理の練習
Part6とPart7を通して練習する際は、時間配分を意識しましょう。
理想的な時間配分:
- Part6:12分
- Part7:55分
- 見直し:3分
Part6で時間を節約できれば、Part7により多くの時間を使えるようになります。
実践的な学習スケジュール
効果的な学習を進めるための、週単位のスケジュールです。
第1-2週:基礎固め期
1日の学習メニュー(30分):
- Part6問題演習:1セット(10分)
- 文章構造の分析:1セット(10分)
- 語彙の整理:新出単語10個(10分)
まずは「正確に読む」ことに集中しましょう。
第3-4週:スピード向上期
1日の学習メニュー(35分):
- Part6問題演習:2セット(15分)
- Part7短文問題:1セット(15分)
- 間違い直しと語彙確認(5分)
Part6で鍛えた速読力をPart7で試す段階です。
第5-6週:実践期
1日の学習メニュー(40分):
- Part6+Part7通し練習(30分)
- 弱点分析と対策(10分)
本番と同じ流れで練習し、時間配分を完璧にしましょう。
よくある間違いと対策
Part6学習でよくある間違いと、その対策をご紹介します。
間違い1:Part5の延長だと思っている
問題点:
文脈を読まずに、単語だけで答えを選んでしまう
対策:
必ず文章全体を読んでから答えを選ぶ習慣をつける
間違い2:時間をかけすぎる
問題点:
1問に1分以上かけてしまい、Part7の時間が足りなくなる
対策:
タイマーを使って45秒以内に答える練習をする
間違い3:語彙力に頼りすぎる
問題点:
知っている単語があると、文脈を確認せずに選んでしまう
対策:
必ず「なぜその答えなのか」を文脈で説明できるようにする
Part7につながる実践テクニック
Part6で身につけたスキルを、Part7で活用するテクニックです。
テクニック1:キーワードスキャニング
Part6で覚えた「重要な情報を素早く見つける」技術を、Part7の長文でも使いましょう。
具体的な方法:
- 問題文を先に読む
- 本文で関連キーワードを探す
- 前後の文脈で正解を確認する
テクニック2:文章構造の予測
Part6で学んだ「文章の型」を使って、Part7の内容を予測しましょう。
文章タイプ別の特徴:
- メール:要件→詳細→結論
- 広告:商品説明→特徴→連絡先
- 記事:導入→本論→まとめ
テクニック3:時間節約術
Part6でのスピードアップ技術を、Part7でも活用しましょう。
節約できる時間の使い方:
- 難しい問題は後回し
- 確実に分かる問題から解く
- 迷ったら第一印象で決める
まとめ
Part6は、Part7への橋渡しとして非常に重要な役割を果たします。
Part6攻略の3つのメリット:
- 読解スピードの向上 - Part7での時間短縮
- 文脈判断力の養成 - 長文理解の基礎
- 語彙力の効率的な強化 - ビジネス英語の土台
Part6を制することで、Part7での成功確率が格段に上がります。
今回紹介した学習法を6週間続ければ、両方のPartで確実にスコアアップできるはずです。
Part6をただの「通過点」と思わず、Part7成功のための「重要な基礎訓練」として取り組んでみてくださいね!