Part5で「whereかin whichか」で迷って時間をロスしていませんか?
「選択肢にwhereとin whichが並んでいると、どちらも正解に見えてしまう」という悩み、よく聞きます。
実は、この2つには明確な使い分けルールがあり、それを知れば15秒以内に確実に正解できるようになります。
今回は、関係副詞と関係代名詞の違いから、whereとin whichの使い分けまで、分かりやすく解説していきます。
関係副詞と関係代名詞の根本的な違い
まず、この2つの違いを駅での待ち合わせに例えて理解しましょう。
友達に待ち合わせ場所を伝えるとき、こんな言い方をしますよね。
- 「渋谷駅で会おう」(場所を表す副詞的な表現)
- 「渋谷駅の中で会おう」(前置詞+名詞の表現)
これと同じように、英語でも場所を表すときに2つの方法があるんです。
関係副詞where = 「〜で」(副詞的)
関係副詞whereは、場所を表す副詞として働きます。
例文:
This is the office where I work.
(これが私が働いているオフィスです)
whereは「そこで」という意味で、動詞workを修飾しています。
関係代名詞which = 「〜の中で」(前置詞+名詞)
一方、in whichは前置詞+関係代名詞の組み合わせです。
例文:
This is the office in which I work.
(これが私がその中で働いているオフィスです)
in whichは「その中で」という意味で、より具体的な表現になります。
Part5での出題パターン
関係詞の問題は、Part5で年間約4-6問出題されます。
そのうち、whereとin whichの使い分けが問われるのは約2問です。
パターン1:場所を表す先行詞がある場合
最も頻出するのがこのパターンです。
例題:
The conference room _____ the meeting will be held is on the fifth floor.
(A) where
(B) which
(C) in which
(D) that
このパターンでは、先行詞(conference room)が場所を表しています。
正解は(A)または(C)です。 実はこの文では、whereもin whichも文法的に正しいんです。
パターン2:前置詞が必要な動詞の場合
動詞によっては、特定の前置詞と一緒に使う必要があります。
例題:
The project _____ we invested $1 million has been successful.
(A) where
(B) which
(C) in which
(D) that
investは「invest in(〜に投資する)」という形で使うため、前置詞inが必要です。
正解は(C)です。 whereは前置詞を含まないため使えません。
whereとin whichの使い分けルール
では、実際にどう使い分ければいいのか、3つのルールをお伝えします。
ルール1:動詞との相性をチェック
まず、動詞が前置詞を必要とするか確認します。
前置詞が必要な動詞の例:
- participate in(〜に参加する)
- invest in(〜に投資する)
- specialize in(〜を専門とする)
- consist of(〜から成る)
これらの動詞が使われていたら、in whichなどの「前置詞+which」を選びます。
ルール2:先行詞の種類を確認
先行詞が純粋な場所なら、whereが自然です。
純粋な場所の例:
- office, building, room(物理的な場所)
- city, country, area(地理的な場所)
- website, page(仮想的な場所)
ルール3:フォーマルさで判断
ビジネス文書では、in whichの方がフォーマルな印象を与えます。
TOEICはビジネス英語なので、迷ったらin whichを選ぶのも一つの戦略です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 前置詞の見落とし:動詞に必要な前置詞を忘れてwhereを選んでしまう
- 先行詞の誤解:抽象的な名詞(situation, caseなど)でもwhereが使えることを知らない
- thatとの混同:関係副詞whereの代わりにthatを選んでしまう
特に前置詞の見落としは、多くの人がやってしまうミスです。
確実に正解するための3ステップ
実際の解き方を、ステップごとに見ていきましょう。
ステップ1:先行詞を特定する
まず、空欄の前にある名詞(先行詞)を確認します。
それが場所を表す名詞かどうかで、選択肢を絞れます。
ステップ2:動詞をチェック
次に、関係節内の動詞を見て、前置詞が必要かどうか判断します。
前置詞が必要なら「前置詞+which」、不要ならwhereが候補になります。
ステップ3:文の完成度を確認
最後に、選んだ答えで文が自然に成立するか確認します。
特に前置詞の重複がないか注意しましょう。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The laboratory _____ the experiments are conducted meets all safety standards.
(A) where
(B) which
(C) in which
(D) that
考えてみてくださいね。
正解は(A)または(C)です!
laboratoryは場所を表し、conductは前置詞なしでも使えるため、whereもin whichも正解になります。 ただし、TOEICではより自然なwhereが正解になることが多いです。
問題2:The company _____ I used to work has expanded globally.
(A) where
(B) which
(C) for which
(D) that
正解は(C)です!
work for a company(会社で働く)という表現から、前置詞forが必要だと分かります。 whereだけでは前置詞が含まれないため、for whichが正解です。
まとめ
関係副詞whereと関係代名詞whichの使い分けは、動詞が前置詞を必要とするかがポイントです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
次回のTOEICでは、関係詞問題を見たら「まず動詞をチェック!」を合言葉に、自信を持って解答してくださいね!