Part5で「provided」と「providing」が選択肢に出ると、迷ってしまうことはありませんか?
「どちらも『提供する』という意味だから、文脈で判断するしかない」と思っている方も多いでしょう。
実は、この2つには明確な使い分けルールがあり、たった1つのポイントを見るだけで5秒以内に正解できるようになります。
今回は、条件付き賛成を表すprovided/providingの用法を、瞬間判断できる方法でお伝えします。
provided/providingの基本を理解しよう
まず、この2つの単語を簡単に整理しましょう。
どちらも「〜という条件で」「〜さえすれば」という条件表現として使われます。 日常生活で例えると、「宿題をやるという条件で、ゲームをしてもいい」のような使い方ですね。
英語では、この「条件で」の部分をprovided/providingで表現するんです。
ただし、使える場面に違いがあります。
Part5での出題パターン
provided/providingは、Part5で年間約3-4問出題される重要な文法ポイントです。
主な出題パターンは以下の2つです。
パターン1:文頭での条件表現
文の最初に来て、条件を示すパターンです。
例題:
_____ you submit the report by Friday, we can review it next week.
(A) Provide
(B) Provided
(C) Providing
(D) Provider
正解は(B)です。 文頭で条件を表す場合は「Provided」を使います。
パターン2:文中での条件表現
文の途中で条件を追加するパターンです。
例題:
The project will be completed on schedule, _____ there are no unexpected delays.
(A) provide
(B) provided
(C) providing
(D) provision
正解は(B)です。 ここでも「provided」が正解になります。
5秒で判断する決定的ルール
ここが最も重要なポイントです。
条件表現として使う場合、99%の確率で「provided」が正解になります。
なぜなら:
- provided = 接続詞として確立している(provided that の省略形)
- providing = 分詞的用法で稀にしか使われない
つまり、選択肢に両方があったら、迷わず「provided」を選べばほぼ間違いありません。
間違えやすいポイント
多くの日本人学習者が混乱する理由は以下の通りです。
- 動詞のprovide: 「提供する」という意味での理解が強すぎる
- -ing形への過信: 「providingの方が自然に聞こえる」という思い込み
- 文法用語の混乱: 分詞と接続詞の区別がついていない
特に「providingの方が動作を表してそう」という感覚は要注意です。 条件表現では、動作ではなく状況・条件を表すからです。
確実に正解するための2ステップ
実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:条件表現かどうか確認
文全体を見て、「〜という条件で」という意味になっているかチェックします。
「もし〜なら」「〜さえすれば」と言い換えられるなら、条件表現です。
ステップ2:providedを選ぶ
条件表現だと判断したら、迷わず「provided」を選びます。
TOEICレベルでは、ほぼ100%これで正解になります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The meeting can be rescheduled _____ all participants agree.
(A) provide
(B) provided
(C) providing
(D) provision
どうでしょうか?
正解は(B)です!
「全参加者が同意するという条件で、会議を再調整できる」という条件表現なので、providedが正解になります。
問題2:_____ the weather remains clear, the event will proceed as planned.
(A) Provide
(B) Provided
(C) Providing
(D) Provider
正解は(B)です!
文頭での条件表現も、同じくprovidedを使います。
実戦での時短テクニック
本番では、さらに時間を短縮できます。
-
選択肢を先に確認
- provided/providingが両方あれば、即座にprovidedをマーク
-
文の意味は軽く確認程度
- 条件っぽい内容なら、迷わずprovided
-
他の選択肢は見ない
- 時間節約のため、確信があれば即次へ
この方法で、1問あたり10-15秒の時短が可能です。
まとめ
provided/providingの使い分けは、条件表現ならprovidedという1つのルールだけ覚えればOKです。
この記事で紹介したポイントを意識すれば、Part5でのこの類の問題は確実に得点源になります。
次の模試で、ぜひこのテクニックを試してみてくださいね!