Part5で現在完了進行形と現在進行形の問題が出ると、「どちらも『〜している』だから同じじゃないの?」と迷ってしまうこと、ありますよね。
実は、この2つの時制には明確な使い分けルールがあり、そのポイントさえ掴めば15秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、継続表現で差をつけるための攻略法を、分かりやすくお伝えします。
現在完了進行形と現在進行形の基本を理解しよう
この2つの時制を簡単に説明すると、**タイムスパン(時間の幅)**の違いです。
例えば、図書館で勉強している友人を見かけた場面を想像してみてください。 「あ、田中くんが勉強してる」なら現在進行形。 「田中くんは3時間も勉強してるよ」なら現在完了進行形。
これと同じように、英語でも「いつから続いているか」が重要なポイントになるんです。
Part5での出題パターン
継続表現は、Part5で年間約8-10問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:期間表現がある場合
期間を表す語句(for/since/all day等)があるときは、現在完了進行形を選びます。
例題:
She _____ on this project since Monday.
(A) works
(B) worked
(C) is working
(D) has been working
正解は(D)です。 なぜなら「since Monday(月曜日から)」という起点があるからです。
パターン2:一時的な状況vs継続的な状況
現在進行形は「今この瞬間」、現在完了進行形は「ある期間継続」を表します。
例題:
The company _____ new employees this month.
(A) hires
(B) hired
(C) is hiring
(D) has been hiring
正解は(D)です。 「this month(今月)」という期間があるからですね。
パターン3:結果への注目
現在完了進行形は、継続した結果として「今どうなっているか」に注目します。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 期間表現を見落とす:for/since/all dayなどを見逃してしまう
- 一時的と継続的の区別:短時間と長期間の違いが曖昧
- 結果への意識:「今どうなっているか」という視点不足
特に期間表現の見落としは、多くの人がやってしまいがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:期間表現をチェック
まず、for/since/all/latelyなどの期間表現があるかチェックします。
期間表現があれば、現在完了進行形の可能性が高くなります。 これらの語句は「継続」を示すサインだからです。
ステップ2:文脈から時間の幅を判断
次に、一時的か継続的かを判断します。
「今この瞬間だけ」なら現在進行形、「ある程度の期間」なら現在完了進行形です。
ステップ3:結果との関連性を確認
最後に、過去から今まで続いた結果として何かが生じているか確認します。
現在完了進行形は「継続した結果、今こうなっている」というニュアンスがあります。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The team _____ overtime for three weeks.
(A) works
(B) worked
(C) is working
(D) has been working
考えてみてくださいね。
正解は(D)です!
「for three weeks(3週間)」という期間表現があるので、現在完了進行形が適切です。 過去のある時点から現在まで継続している状況を表しています。
問題2:Look! It _____ heavily outside.
(A) rains
(B) rained
(C) is raining
(D) has been raining
正解は(C)です!
「Look!(見て!)」という言葉から、今この瞬間の状況を表していることが分かります。 期間表現もないので、現在進行形が正解です。
覚えておきたい頻出表現
Part5でよく出る期間表現をまとめておきます。
現在完了進行形のサイン:
- for + 期間(for two hours/for weeks)
- since + 起点(since morning/since 2020)
- all + 時間(all day/all week)
- lately/recently(最近)
現在進行形のサイン:
- now/right now(今)
- at the moment(現在)
- Look!/Listen!(注意を促す語)
- today/this week(期間でも瞬間的な場合)
時間短縮テクニック
本番では、以下の順序で判断すれば10秒以内で解けます。
- 期間表現を探す(3秒)
- 文脈から継続性を判断(3秒)
- 選択肢から正解を選ぶ(4秒)
期間表現があれば、ほぼ確実に現在完了進行形です。 迷ったときは「いつから続いているか」を考えてみてください。
まとめ
現在完了進行形と現在進行形の使い分けは、期間表現の有無と継続性がポイントです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 期間表現(for/since等)があるかチェック
- 一時的か継続的かを判断
- 結果との関連性を確認
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!