Part5で時間が足りないと感じたことはありませんか?
「問題文をじっくり読んでいると時間がなくなる」という悩みをよく聞きます。 実は、選択肢を先に見ることで、問題文を読む前に答えを予測できるんです。
今回は、選択肢先読みによる時短テクニックを身につけて、Part5の解答時間を半分に短縮する方法をお伝えします。
選択肢先読みが効果的な理由
Part5の問題は、選択肢を見るだけで問題のタイプが分かります。
例えば、コンビニで商品を選ぶとき、ラベルを見れば中身が分かりますよね。 同じように、選択肢を見れば「何を問われているか」が瞬時に判断できるんです。
この方法を使えば、問題文をすべて読まずに正解を導き出せます。
選択肢から分かる5つの問題パターン
選択肢の形を見るだけで、以下の問題タイプが判別できます。
パターン1:品詞問題
選択肢が同じ語根で語尾が違う場合は品詞問題です。
例:
(A) manage
(B) management
(C) manager
(D) manageable
この選択肢を見た瞬間に「品詞を選ぶ問題だ」と分かりますね。 問題文では、空欄の前後だけをチェックすれば十分です。
パターン2:動詞の活用形問題
動詞の原形・過去形・現在分詞・過去分詞が並んでいるパターンです。
例:
(A) complete
(B) completed
(C) completing
(D) completion
このタイプは時制や態を判断する問題です。 主語と動詞の関係、時を表す表現に注目すれば解けます。
パターン3:前置詞問題
選択肢がすべて前置詞の場合は、文脈理解が必要です。
例:
(A) in
(B) on
(C) at
(D) for
前置詞問題は、固有表現や定型パターンを覚えているかがポイントになります。
パターン4:接続詞・副詞問題
文をつなぐ語句が選択肢に並んでいるパターンです。
例:
(A) although
(B) because
(C) unless
(D) while
論理関係を読み取る問題なので、前後の文の意味を把握する必要があります。
パターン5:語彙問題
意味の似た語句や全く違う語句が選択肢になっているパターンです。
例:
(A) efficiently
(B) effectively
(C) economically
(D) enthusiastically
選択肢先読みの3ステップ解法
実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:選択肢をスキャン(3秒)
まず、4つの選択肢を見て問題タイプを判断します。
「語尾が-ly、-ed、-ing、原形→動詞活用問題」といった具合に、パターンを瞬時に特定してください。
ステップ2:着目ポイントを決定(2秒)
問題タイプが分かったら、問題文のどこを見ればいいかを決めます。
- 品詞問題→空欄の前後
- 動詞活用→主語と時制表現
- 前置詞→空欄の後の語句
- 接続詞→前後の文の関係
ステップ3:必要箇所のみ読解(10秒)
問題文全体を読まず、必要な部分だけを読んで答えを選びます。
文全体の意味を理解する必要がない問題も多いんです。
実践トレーニング
実際の問題で練習してみましょう。
練習問題1(制限時間:15秒)
The meeting _____ scheduled for 3 PM has been postponed.
(A) was
(B) been
(C) being
(D) be
選択肢を見て、どのパターンか分かりましたか?
正解は(A)was - 動詞活用問題でしたね! 「has been postponed」があるので、過去に予定されていた会議が延期されたという意味です。
練習問題2(制限時間:15秒)
The company will announce its quarterly results _____ next week.
(A) during
(B) within
(C) throughout
(D) among
これは前置詞問題です。 「next week」という時を表す表現の前に来る前置詞を選びます。
正解は(A)during - 「来週中に」という意味になります。
よくある失敗パターンと対策
選択肢先読みでつまずきやすいポイントです。
失敗1:全文を読みたくなってしまう
症状:
選択肢を見ても、結局問題文を最初から最後まで読んでしまう
対策:
「この問題タイプなら、ここだけ見れば解ける」という判断基準を明確にする
失敗2:パターン判断に時間をかけすぎる
症状:
選択肢を見て悩む時間が長くなる
対策:
5つの基本パターンを反射的に判別できるまで練習する
失敗3:文脈問題で選択肢先読みを使ってしまう
症状:
前置詞や語彙問題でも部分読みしようとする
対策:
文脈理解が必要な問題は、素直に全文を読む
本番での時間配分戦略
選択肢先読みを活用した、Part5の理想的な時間配分です。
問題別の目標時間
- 品詞・動詞活用問題:15秒以内
- 前置詞・語彙問題:20秒以内
- 接続詞・複雑な問題:30秒以内
この配分で解けば、Part5全体を12-15分で完了できます。
時間短縮のコツ
-
迷ったら次に進む
- 30秒考えても分からない問題は飛ばす
- Part6・7の時間を確保することを優先
-
消去法を活用
- 明らかに違う選択肢をまず除外
- 2択まで絞ったら直感で選ぶ
-
見直しは最小限
- 確信がない問題のみマークして見直し
- 時間があっても全問見直しはしない
レベル別学習計画
選択肢先読みをマスターするための段階的な練習法です。
初級者(~600点):基本パターンの習得
1-2週目:
5つの問題パターンを覚える
- 毎日10問ずつ、選択肢だけ見てパターン判別練習
- 正答率60%を目指す
3-4週目:
部分読み解法の練習
- 判別できたパターンで実際に解く
- 1問20秒以内を目標
中級者(600-730点):速度向上
週単位の目標:
- 品詞・動詞活用問題:15秒以内で90%正解
- 前置詞問題:25秒以内で80%正解
- 1日20問ペースで継続
上級者(730点~):完全自動化
- 選択肢を見た瞬間にパターン判別
- 問題文の必要箇所だけを瞬時に特定
- Part5全体を12分以内で完了
まとめ
選択肢先読みによる時短テクニックは、パターン認識と部分読解がポイントです。
この方法を身につければ、
- Part5の解答時間が半分以下になる
- 読解問題に使える時間が10分以上増える
- 全体の正答率が**15-20%**向上する
という効果が期待できます。
まずは5つの基本パターンを完璧に覚えて、明日の勉強から実践してみてくださいね!