Part5で倒置構文の問題が出ると、「語順がおかしくて混乱してしまう」と感じたことはありませんか?
実は、倒置構文には明確なパターンがあり、そのパターンを知れば3秒以内で確実に正解できるようになります。
今回は、頻出する否定語句の倒置パターンと、瞬間判断のテクニックをマスターしていきましょう。
倒置構文とは?基本を理解しよう
倒置構文を簡単に説明すると、通常の語順(主語+動詞)が逆になった構文のことです。
日常生活で例えると、「やっと宿題が終わった」を「終わった、やっと宿題が」と言うような感じです。 強調したい部分を先に持ってきて、印象を強めるテクニックなんですね。
これと同じように、英語の倒置構文は「強調したい要素を文頭に置いて、その後に動詞+主語」という構造になります。
Part5での出題パターン
倒置構文は、Part5で年間約3-4問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:否定語句による倒置
最も頻出するパターンです。否定語句が文頭に来ると、必ず倒置が起こります。
例題:
Never _____ such a dedicated employee.
(A) we have seen
(B) have we seen
(C) we saw
(D) did we saw
正解は(B)です。 なぜならNeverという否定語句が文頭にあるため、助動詞haveが主語weより前に来るからです。
パターン2:場所・方向を表す副詞による倒置
In the conference room _____ the new presentation equipment.
(A) is located
(B) located is
(C) are located
(D) located are
正解は(A)です。 場所を表すIn the conference roomが文頭にあるため、倒置が起こります。
パターン3:条件を表すShouldによる倒置
Should you _____ any questions, please contact us immediately.
(A) have
(B) has
(C) having
(D) had
正解は(A)です。 「If you should have」の意味で、Shouldが文頭に来ています。
否定語句による倒置の見抜き方
Part5で最も出題される否定語句による倒置を詳しく見ていきましょう。
絶対に覚えるべき否定語句
以下の語句が文頭にあったら、100%倒置します。
- Never:決して〜ない
- Rarely:めったに〜ない
- Seldom:めったに〜ない
- Hardly:ほとんど〜ない
- Not only:〜だけでなく
- Under no circumstances:いかなる状況でも〜ない
これらを見つけたら、即座に「助動詞+主語+動詞」の語順を探してください。
3秒判断のコツ
文頭をチェック:否定語句があるか確認
2.
選択肢をスキャン:助動詞+主語の順番を探す
3.
主語と動詞の一致:単数・複数の一致を確認
この3ステップで確実に正解できます。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 通常の語順で考えてしまう:否定語句を見落として、普通の文として解釈する
- 主語と動詞の一致を忘れる:倒置に気を取られて、単数・複数を間違える
- 助動詞の種類を間違える:時制に合わない助動詞を選んでしまう
特に否定語句の見落としは、多くの人がしてしまうミスです。 文頭に注意を向ける習慣をつけることが重要ですね。
確実に正解するための3ステップ
実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文頭の否定語句をチェック
まず、文の最初に否定語句があるかどうかを確認します。
Never、Rarely、Seldom、Hardlyなどの否定語句があれば、倒置構文確定です。
ステップ2:選択肢の語順を確認
次に、選択肢を見て「助動詞+主語+動詞」の順番になっているものを探します。
ステップ3:主語と動詞の一致を確認
最後に、主語が単数か複数かを確認して、動詞が正しく一致しているかチェックします。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:Rarely _____ such efficient customer service.
(A) we encounter
(B) do we encounter
(C) we are encountering
(D) are we encounter
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
Rarelyという否定語句が文頭にあるため倒置が起こり、助動詞doが主語weの前に来ます。 「めったにこんなに効率的な顧客サービスに出会うことはない」という意味になります。
問題2:Under no circumstances _____ this information to unauthorized personnel.
(A) should you reveal
(B) you should reveal
(C) you reveal should
(D) reveal you should
正解は(A)です!
Under no circumstancesという否定語句により倒置が起こり、助動詞shouldが主語youの前に配置されます。
本番での時間短縮テクニック
パターンを覚えたら、さらに時間を短縮するコツがあります。
-
選択肢を先に見る
- 助動詞+主語の順番があるか一目でチェックできる
-
否定語句だけをスキャン
- 文頭の2-3語を見れば倒置の判断ができる
-
迷ったら倒置を選ぶ
- 否定語句があれば、99%倒置が正解
頻出否定語句の完全リスト
本番でよく出る否定語句をまとめました。
絶対暗記レベル
- Never(決して〜ない)
- Rarely(めったに〜ない)
- Seldom(めったに〜ない)
- Hardly(ほとんど〜ない)
重要レベル
- Not only(〜だけでなく)
- Not until(〜まで〜ない)
- Under no circumstances(いかなる状況でも〜ない)
- At no time(決して〜ない)
これらを見つけたら、反射的に倒置構文を思い出してください。
まとめ
倒置構文のポイントは、否定語句を見つけたら即座に助動詞+主語の語順を探すということです。
この記事で紹介した3ステップ判断法を意識すれば、Part5での正答率が確実に上がります。
- 解答時間が半分以下になる
- 正答率が90%以上になる
- Part5全体の時間に余裕ができる
という効果が期待できます。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!