Part5で疑問副詞が出ると、「how、why、when、whereのどれ?」と迷っていませんか?
「全部疑問文を作る語だし、どう使い分ければいいかわからない」という悩み、よく聞きます。
実は、疑問副詞にはそれぞれ明確な役割があり、尋ねる内容によって使い分けが決まっています。
今回は、4つの疑問副詞の特徴から、実践的な使い分け術まで、完全攻略法をお伝えします。
疑問副詞とは?基本を理解しよう
疑問副詞を記者の質問に例えて理解してみましょう。
記者がニュースを取材するとき、「5W1H」という基本的な質問をしますよね。
- Who(誰が)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
このうち、When、Where、Why、Howが疑問副詞です。
疑問副詞の基本機能
疑問副詞は副詞的な情報を尋ねる語です。
- when:時間を尋ねる
- where:場所を尋ねる
- why:理由を尋ねる
- how:方法・程度を尋ねる
直接疑問文と間接疑問文
疑問副詞は2つの文型で使われます。
直接疑問文:
When will the meeting start?
(会議はいつ始まりますか?)
間接疑問文:
I don't know when the meeting will start.
(会議がいつ始まるかわかりません)
TOEICでは、間接疑問文の形でよく出題されます。
when:「いつ」時間を尋ねる
whenは時間に関する情報を尋ねる疑問副詞です。
基本的な使い方
直接疑問文:
When did you arrive at the office?
(いつオフィスに到着しましたか?)
間接疑問文:
Please let me know when you arrive at the office.
(オフィスに到着したら教えてください)
TOEICでの出題パターン
例題:
The manager asked _____ the report would be completed.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「レポートがいつ完成するか」という時間を尋ねているので、whenが正解です。
正解は(A)です。
where:「どこで」場所を尋ねる
whereは場所に関する情報を尋ねる疑問副詞です。
基本的な使い方
直接疑問文:
Where is the conference room?
(会議室はどこですか?)
間接疑問文:
Could you tell me where the conference room is?
(会議室がどこにあるか教えていただけますか?)
TOEICでの出題パターン
例題:
The new employee didn't know _____ to find the supplies.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「備品をどこで見つけるか」という場所を尋ねているので、whereが正解です。
正解は(B)です。
why:「なぜ」理由を尋ねる
whyは理由や原因を尋ねる疑問副詞です。
基本的な使い方
直接疑問文:
Why was the meeting postponed?
(なぜ会議は延期されたのですか?)
間接疑問文:
I wonder why the meeting was postponed.
(なぜ会議が延期されたのか疑問に思います)
TOEICでの出題パターン
例題:
The customers wanted to understand _____ the price had increased.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「なぜ価格が上がったか」という理由を尋ねているので、whyが正解です。
正解は(C)です。
how:「どのように」方法・程度を尋ねる
howは方法や程度を尋ねる疑問副詞です。
基本的な使い方
方法を尋ねる:
How do you operate this machine?
(この機械はどのように操作しますか?)
程度を尋ねる:
How long will the project take?
(プロジェクトにはどのくらい時間がかかりますか?)
TOEICでの出題パターン
例題:
The instructions explain _____ to assemble the furniture.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「家具をどのように組み立てるか」という方法を示しているので、howが正解です。
正解は(D)です。
Part5での疑問副詞出題パターン
疑問副詞は、Part5で年間約4-5問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:間接疑問文の空欄補充
最も頻出するパターンです。
例題:
The supervisor explained _____ the new system works.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「新しいシステムがどのように動くか」という方法の説明なので、howが正解です。
パターン2:疑問詞 + to不定詞
疑問副詞 + to不定詞の形も頻出です。
例題:
The manual shows _____ to use the software effectively.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「ソフトウェアを効果的にどのように使うか」という方法なので、howが正解です。
パターン3:関係副詞との判別
疑問副詞と関係副詞の区別も重要です。
例題:
This is _____ we conducted the experiment.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
「これが実験を行った方法です」という意味で、howが正解です。
使い分けのコツ:質問の種類で判別
4つの疑問副詞を正しく選ぶための判別法をお教えします。
ステップ1:何を尋ねているかチェック
文脈から、どんな情報を求めているか判断します。
- 時間・タイミング → when
- 場所・位置 → where
- 理由・原因 → why
- 方法・手段・程度 → how
ステップ2:答えの形を想像
疑問に対する答えの形を想像してみます。
when → 時刻、日付、期間
at 3 PM, next Monday, for two hours
where → 場所、位置
in the office, on the second floor, downtown
why → 理由、目的
because of the rain, to save money, due to the delay
how → 方法、程度
by email, very carefully, for 30 minutes
ステップ3:文の文脈で最終確認
選んだ疑問副詞で文全体が自然に読めるか確認します。
よく間違える類似表現
疑問副詞と混同しやすい表現をまとめました。
what vs how
what:「何を」(名詞的)
What did you buy? → I bought a book.
how:「どのように」(副詞的)
How did you buy it? → I bought it online.
which vs where
which:「どちら」(選択)
Which office do you work in? → The Tokyo office.
where:「どこで」(場所)
Where do you work? → In Tokyo.
when vs what time
when:広い時間の概念
When did you graduate? → In 2020.
what time:具体的な時刻
What time did you arrive? → At 9:30.
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The employees were curious _____ the company policy had changed.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
何を尋ねているか考えてみてください。
正解は(C)です!
「なぜ会社の方針が変わったのか」という理由を尋ねているので、whyが正解です。 従業員が「好奇心を持った」という文脈から、理由を知りたがっていることがわかります。
問題2:Please show me _____ to access the database.
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
正解は(D)です!
「データベースにどのようにアクセスするか」という方法を示すので、howが正解です。 「show me how to ~」は「~の方法を教える」という頻出表現です。
問題3:Do you remember _____ we left the car?
(A) when
(B) where
(C) why
(D) how
正解は(B)です!
「車をどこに置いたか」という場所を思い出そうとしているので、whereが正解です。 「left the car」という表現から、駐車場所を尋ねていることがわかります。
まとめ
疑問副詞の使い分けは、尋ねる情報の種類で決まります。
この記事のポイントを整理すると:
- when:時間・タイミング(いつ)
- where:場所・位置(どこで)
- why:理由・原因(なぜ)
- how:方法・程度(どのように)
文脈をしっかり読んで、どんな情報を求めているかを判断することが成功の鍵です。
次回のTOEICでは、疑問副詞を見たら「時間?場所?理由?方法?」と自問して、確実に得点してくださいね!