Part5で間接疑問文の語順問題が出ると、「どの語順が正しいの?」と迷ってしまうこと、ありませんか?
特に日本人学習者は、直接疑問文の語順と混同してしまい、間接疑問文でも疑問詞の後に動詞を置いてしまうミスが非常に多いんです。
でも実は、間接疑問文には明確な語順ルールがあり、3つの罠さえ知っていれば、確実に正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で頻出する間接疑問文の語順問題と、日本人が陥りやすい罠を徹底解説します。
間接疑問文とは?
間接疑問文を簡単に説明すると、「疑問文を別の文の中に組み込んだ形」です。
友人に道を尋ねる場面を想像してください。
直接「駅はどこですか?」と聞くのが直接疑問文で、「駅がどこにあるか知っていますか?」と聞くのが間接疑問文です。
基本構造:
主語 + 動詞 + 疑問詞 + 主語 + 動詞(平叙文の語順)
重要ポイント:間接疑問文では疑問詞の後は平叙文の語順になります!
基本ルール:疑問詞 + 主語 + 動詞
まず、間接疑問文の基本ルールを確認しましょう。
直接疑問文との比較
スマホで地図アプリを使う時のことを考えてください。
「最寄りの駅はどこ?」と直接検索するか、「最寄りの駅がどこにあるか教えて」と間接的に聞くかの違いです。
直接疑問文:
Where is the station?
疑問詞 + 動詞 + 主語
間接疑問文:
Do you know where the station is?
疑問詞 + 主語 + 動詞(平叙文の語順)
Part5での基本パターン
Please tell me _____ the meeting will be held.
(A) where is
(B) where will be
(C) where
(D) where will
正解は(C)です。 間接疑問文では「where + 主語 + 動詞」の語順になるため、「where the meeting will be held」が正解です。
罠1:疑問詞の後に動詞を置いてしまう
日本人学習者が最も陥りやすい罠です。
なぜこの罠にかかるのか?
日本語では「いつ行くの?」も「いつ行くか知ってる?」も疑問詞の位置が同じなので、英語でも同じ語順だと思い込んでしまうんです。
コンビニで店員さんに「トイレはどこですか?」と聞く場面を考えてください。 これを間接的に「トイレがどこにあるか教えてください」と言い換えても、「どこ」の位置は変わりませんよね。
でも英語では、間接疑問文になると語順が変わるんです。
間違いやすいパターン
❌ I don't know when does the store close.
✅ I don't know when the store closes.
❌ Can you tell me where is the bank?
✅ Can you tell me where the bank is?
Part5での出題例
The manager asked _____ the project would be completed.
(A) when will
(B) when would
(C) when
(D) that when
正解は(C)です。 間接疑問文では「when + 主語 + 動詞」なので、「when the project would be completed」が正解です。
罠2:be動詞の位置を間違える
be動詞の位置でつまずく人も多いです。
be動詞の正しい位置
レストランでメニューを見ながら「このメニューの値段がいくらか分からない」と考える场面を想像してください。
間違いやすいパターン:
❌ I don't know how much is this dish.
✅ I don't know how much this dish is.
be動詞も一般動詞と同じように、間接疑問文では主語の後に置きます。
よくある間違い
❌ Do you know where is the meeting room?
✅ Do you know where the meeting room is?
❌ I wonder what is his name.
✅ I wonder what his name is.
Part5での出題例
Nobody knows _____ the new policy will be effective.
(A) how effective
(B) how effective will
(C) how will effective
(D) effective how
正解は(A)です。 「how effective the new policy will be」という語順が正解です。
罠3:助動詞の位置を混同する
助動詞の扱いも注意が必要です。
助動詞の正しい位置
友人とのメッセージ交換で「明日何時に会えるか分からない」と返信する場面を考えてください。
正しい語順:
I don't know what time we can meet tomorrow.
疑問詞 + 主語 + 助動詞 + 動詞
間違いやすい語順:
❌ I don't know what time can we meet tomorrow.
助動詞を含む間接疑問文の例
✅ Please tell me how I can solve this problem.
✅ Do you know when she will arrive?
✅ I wonder what we should do next.
Part5での出題例
The employees were not sure _____ the new system would work.
(A) how will
(B) how would
(C) how
(D) that how
正解は(C)です。 「how the new system would work」という語順が正解です。
瞬間判定の3ステップ法
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:間接疑問文かどうかを確認
まず、文全体を見て間接疑問文の構造かどうかを判断します。
間接疑問文の導入表現:
- I don't know / I wonder / Please tell me
- Do you know / Can you tell me
- He asked / She wondered
ステップ2:疑問詞を特定
次に、どの疑問詞が使われているかを確認します。
主な疑問詞:
- what / when / where / why / how
- who / which / whose
ステップ3:平叙文の語順を確認
最後に、疑問詞の後が「主語 + 動詞」の語順になっているかをチェックします。
実践トレーニング
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
練習問題1(制限時間:15秒)
Could you please explain _____ this machine works?
(A) how does
(B) how is
(C) how
(D) that how
間接疑問文の語順を思い出してください。
正解は(C)です!
「how this machine works」という語順が正解です。 間接疑問文では疑問詞の後は平叙文の語順になります。
練習問題2(制限時間:15秒)
The customer asked _____ the delivery would take.
(A) how long will
(B) how long would
(C) how long
(D) that how long
助動詞の位置に注意してください。
正解は(C)です!
「how long the delivery would take」という語順が正解です。 助動詞wouldも主語の後に置きます。
頻出の間接疑問文パターン
Part5でよく出る間接疑問文の形をまとめておきます。
導入動詞パターン
知識・情報系:
- I don't know + 疑問詞 + 主語 + 動詞
- Do you know + 疑問詞 + 主語 + 動詞
- Please tell me + 疑問詞 + 主語 + 動詞
思考・推測系:
- I wonder + 疑問詞 + 主語 + 動詞
- I'm not sure + 疑問詞 + 主語 + 動詞
質問・依頼系:
- He asked + 疑問詞 + 主語 + 動詞
- Can you tell me + 疑問詞 + 主語 + 動詞
疑問詞別パターン
when(いつ):
- when the meeting will start
- when she will arrive
- when the project was completed
where(どこ):
- where the office is located
- where we can find the information
- where the event will be held
how(どのように):
- how the system works
- how long it will take
- how much it costs
間違えやすい類似表現
間接疑問文と混同しやすい表現も覚えておきましょう。
whether / if(〜かどうか)
I don't know whether he will come.
(彼が来るかどうか分からない)
これは間接疑問文ではなく、名詞節です。
that節
I know that he is a good person.
(彼がいい人だということを知っている)
that節も間接疑問文ではありません。
感嘆文の間接化
直接:What a beautiful day it is!
間接:I think what a beautiful day it is.
感嘆文を間接化する場合は、語順が変わりません。
本番での解答テクニック
Part5で確実に正解するためのコツをお伝えします。
-
間接疑問文の印を見つける
- ask, know, tell, wonder などの動詞をチェック
-
疑問詞の後の語順を確認
- 必ず「主語 + 動詞」の平叙文語順
-
10秒ルールを守る
- 語順問題は10秒以内で判断可能
-
選択肢を見比べる
- 疑問詞の後に動詞が直接来る選択肢は×
まとめ
間接疑問文の語順は、「疑問詞 + 主語 + 動詞」の平叙文語順が基本です。
今回紹介した3つの罠を避けることで、
- Part5での間接疑問文問題の正答率が95%以上になる
- 1問あたりの解答時間が10秒以内になる
- 文構造への理解が深まる
という効果が期待できます。
「間接疑問文は平叙文の語順」この基本ルールさえ覚えれば、もう語順で迷うことはありません。 ぜひ次の模試で実践してみてくださいね!