Part5で「the」「a」「some」どれを選べばいいか迷ったことはありませんか?
「全部正しそうに見えて、いつも勘で選んでしまう」という悩み、よく聞きます。 実は、これらの使い分けには明確なルールがあるんです。
今回は、Part5で年間約5-6問出題される「総称表現と個別表現」の見分け方を、 確実にマスターできる方法をお伝えします。
この記事を読めば、もう冠詞選択で迷うことはなくなりますよ!
総称表現と個別表現の基本を理解しよう
総称表現と個別表現を簡単に説明すると、 「全体を指すか、特定のものを指すか」の違いです。
例えば、コンビニで買い物をする場面を想像してみてください。 「コーヒーが好きです」と言うときは、特定のコーヒーではなく、 コーヒー全般のことを指していますよね。
これと同じように、英語でも「一般的な話」と「特定の話」を 使い分ける必要があるんです。
Part5での出題パターン
総称表現と個別表現は、Part5で年間約5-6問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:一般的な真理・習慣を表す文
仕事や日常生活の一般的な事実を述べる文で頻出します。
例題:
_____ employees are required to attend the annual training session.
(A) A
(B) An
(C) The
(D) All
正解は(D)です。 なぜなら「従業員全般」について述べているからです。
パターン2:特定の物・人を指す文
会話や文脈で既に言及されたものを指す場合です。
例題:
Please submit _____ report to the manager by Friday.
(A) a
(B) an
(C) the
(D) some
正解は(C)です。 話し手と聞き手の間で「どのレポートか」が 明確になっている場合は「the」を使います。
パターン3:初めて言及する不特定のもの
新しい情報として初めて登場する場合のパターンです。
例題:
The company is looking for _____ experienced accountant.
(A) a
(B) an
(C) the
(D) every
正解は(B)です。 初めて言及する不特定の会計士なので「an」が適切です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- 複数形と冠詞の組み合わせ:総称の複数形には冠詞をつけない
- 抽象名詞の扱い:一般的な概念には冠詞をつけない
- 固有名詞との混同:会社名や部署名の前の冠詞の有無
特に「Employees work hard」(従業員は一生懸命働く)のような 総称の複数形は、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:文全体の意味を把握する
まず、その文が「一般論」なのか「特定の話」なのかをチェックします。
キーワードは「usually」「generally」「always」などの副詞です。 これらがあれば、総称表現の可能性が高いです。
ステップ2:名詞の種類を確認する
次に、空欄の後の名詞が「可算名詞」か「不可算名詞」かを見ます。
- 可算名詞の単数形 → a/an/the
- 可算名詞の複数形 → 無冠詞/the/some
- 不可算名詞 → 無冠詞/the/some
ステップ3:文脈から特定性を判断
最後に、その名詞が「初出」か「既出」か、 「一般的」か「特定」かを文脈から判断します。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ customer satisfaction is our top priority.
(A) A
(B) An
(C) The
(D) (冠詞なし)
考えてみてくださいね。
正解は(D)です!
「customer satisfaction」は抽象名詞で、 会社の一般的な方針を述べているので、冠詞は不要です。
問題2:We need to hire _____ new employees for the project.
(A) a
(B) an
(C) the
(D) some
正解は(D)です!
「何人かの新しい従業員」という不特定の複数を表すので、 「some」が適切です。
実践で使える判断チャート
本番で迷ったときは、このチャートを思い出してください。
-
一般論・真理を述べている?
- YES → 複数形なら無冠詞、単数形ならa/an
- NO → 次へ
-
話者と聞き手で特定できる?
- YES → the
- NO → 次へ
-
初めて言及する不特定のもの?
- YES → 単数ならa/an、複数ならsome
- NO → 文脈を再確認
まとめ
総称表現と個別表現のポイントは、 「一般的な話」か「特定の話」かを見極めることです。
この記事で紹介した3つのステップを意識すれば、 Part5での正答率が確実に上がります。
特に「文脈から判断する」習慣をつけることで、 本番でも迷わず正解を選べるようになりますよ。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!