Part5で感嘆文が出ると、「whatとhowのどっち?」と迷っていませんか?
「どちらも驚きを表す語だけど、使い分けがよくわからない」という悩み、よく聞きます。
実は、感嘆文には明確な構造のルールがあり、それを知れば5秒以内に正解を選べるようになります。
今回は、whatとhowの決定的な違いから、実践的な判別テクニックまで、分かりやすく解説していきます。
感嘆文とは?基本を理解しよう
感嘆文をコンサートでの感動に例えて理解してみましょう。
素晴らしい演奏を聞いたとき、こんな風に感動を表現しますよね。
- 「なんて美しい音楽なんだ!」(音楽という名詞に注目)
- 「なんて美しく演奏するんだ!」(美しくという様子に注目)
英語の感嘆文も同じように、何に注目するかで使う語が変わるんです。
感嘆文の基本構造
感嘆文は強い感情を表現する文型です。
whatを使う感嘆文:
What + (形容詞) + 名詞 + 主語 + 動詞!
howを使う感嘆文:
How + 形容詞/副詞 + 主語 + 動詞!
なぜ2つの形があるのか?
英語では、注目する要素によって感嘆文の形が決まります。
- 名詞に注目 → what
- 形容詞・副詞に注目 → how
これが使い分けの基本原則です。
what感嘆文:名詞に注目
whatを使う感嘆文は、名詞に注目して驚きを表します。
基本パターン
What + (形容詞) + 名詞 + 主語 + 動詞!
例文:
What a beautiful song this is!
(なんて美しい歌なんでしょう!)
What a nice day it is!
(なんていい天気なんでしょう!)
注目ポイント
whatの感嘆文では、名詞が感嘆の中心になります。
- song(歌)に驚いている
- day(日・天気)に驚いている
形容詞(beautiful、nice)は名詞を修飾しているだけです。
可算・不可算名詞での違い
可算名詞(単数):
What a wonderful idea!
(なんて素晴らしいアイデア!)
可算名詞(複数):
What beautiful flowers!
(なんて美しい花々!)
不可算名詞:
What terrible weather!
(なんてひどい天気!)
単数可算名詞の場合のみ「a」が必要です。
how感嘆文:形容詞・副詞に注目
howを使う感嘆文は、形容詞や副詞に注目して驚きを表します。
基本パターン
How + 形容詞/副詞 + 主語 + 動詞!
例文:
How beautiful she is!
(彼女はなんて美しいんでしょう!)
How quickly he works!
(彼はなんて速く働くんでしょう!)
注目ポイント
howの感嘆文では、形容詞・副詞が感嘆の中心になります。
- beautiful(美しさの程度)に驚いている
- quickly(速さの程度)に驚いている
名詞(she、he)は主語として機能しているだけです。
形容詞 vs 副詞
形容詞を強調:
How expensive this car is!
(この車はなんて高いんでしょう!)
副詞を強調:
How carefully she drives!
(彼女はなんて注意深く運転するんでしょう!)
Part5での感嘆文出題パターン
感嘆文は、Part5で年間約2-3問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:whatとhowの選択
最も基本的なパターンです。
例題:
_____ a successful presentation he gave!
(A) What
(B) How
(C) Which
(D) That
「presentation」という名詞に注目しているので、whatが正解です。
正解は(A)です。
パターン2:感嘆文の語順
感嘆文特有の語順を問う問題です。
例題:
How _____ the new system works!
(A) efficient
(B) efficiently
(C) efficiency
(D) more efficient
howの後には形容詞・副詞が来るので、副詞efficientlyが正解です。
正解は(B)です。
パターン3:間接感嘆文
間接的に感嘆を表す文型です。
例題:
I can't believe _____ expensive this hotel is.
(A) what
(B) how
(C) which
(D) that
「expensive」という形容詞に注目しているので、howが正解です。
正解は(B)です。
5秒で判別するテクニック
whatとhowを瞬時に判別する実践的な方法をお教えします。
ステップ1:感嘆の対象を特定(2秒)
文中で最も強調されている要素を見つけます。
名詞が強調されている → what 形容詞・副詞が強調されている → how
ステップ2:文の構造をチェック(2秒)
感嘆詞の直後に何が来るかを確認します。
直後に名詞(または形容詞+名詞)→ what 直後に形容詞・副詞のみ → how
ステップ3:語順で最終確認(1秒)
選択肢を当てはめて、自然な感嘆文になるかチェックします。
判別の例:
_____ beautiful flowers these are!
→ flowers(名詞)に注目 → What
_____ beautifully she sings!
→ beautifully(副詞)に注目 → How
よくある間違いパターン
日本人学習者が特に間違えやすいパターンをまとめました。
パターン1:日本語の語順に引きずられる
日本語では「なんて」が共通なので、混乱しがちです。
間違いの例:
How a beautiful day! ❌
(日本語:なんて美しい日!)
正しい例:
What a beautiful day! ✅
(名詞dayに注目)
パターン2:形容詞と副詞の区別ミス
品詞の判別を間違えるパターンです。
間違いの例:
What quick he runs! ❌
正しい例:
How quickly he runs! ✅
(副詞quicklyに注目)
パターン3:冠詞aの脱落
whatの感嘆文で冠詞を忘れるパターンです。
間違いの例:
What wonderful idea! ❌
正しい例:
What a wonderful idea! ✅
(単数可算名詞には冠詞aが必要)
間接感嘆文での使い方
感嘆文は直接的な形だけでなく、間接的な形でも使われます。
基本構造
I can't believe + how/what + 感嘆の内容
例文:
I can't believe how expensive this restaurant is.
(このレストランがどんなに高いか信じられない)
I can't believe what a good job he did.
(彼がどんなに良い仕事をしたか信じられない)
TOEICでの出題
間接感嘆文はTOEICでよく出題されます。
例題:
The manager was amazed by _____ quickly the team completed the project.
(A) what
(B) how
(C) which
(D) that
「quickly」という副詞に注目しているので、howが正解です。
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:_____ wonderful opportunity this internship is!
(A) What
(B) How
(C) Which
(D) That
5秒テクニックを使って考えてみてください。
正解は(A)です!
「opportunity」という名詞に注目した感嘆文なので、whatが正解です。 「What a wonderful opportunity this internship is!」の形になります。
問題2:I was surprised by _____ well she speaks English.
(A) what
(B) how
(C) which
(D) that
正解は(B)です!
「well」という副詞に注目しているので、howが正解です。 間接感嘆文の形で「どれほど上手に」という意味になります。
問題3:_____ dedicated employees they are!
(A) What
(B) How
(C) Which
(D) That
正解は(A)です!
「employees」という名詞(複数形)に注目しているので、whatが正解です。 複数形なので冠詞aは不要です。
まとめ
感嘆文の使い分けは、注目する要素の品詞で決まります。
この記事のポイントを整理すると:
- what:名詞に注目(What + (形容詞) + 名詞)
- how:形容詞・副詞に注目(How + 形容詞/副詞)
- 判別法:感嘆の対象 → 構造チェック → 語順確認
感嘆の中心が何かを見極めることが成功の鍵です。
次回のTOEICでは、感嘆文を見たら「名詞?形容詞・副詞?」と自問して、確実に得点してくださいね!