【TOEIC Part5】冠詞a / an / the攻略|日本人の最大弱点を3週間で克服する方法
「Part5で冠詞の問題が出ると、どれも正解に見えて困る」という経験はありませんか?
冠詞(a/an/the)は日本語にない概念のため、多くの日本人学習者が苦手とする分野です。 実際、TOEIC Part5の冠詞問題は正答率が最も低い問題の一つとされています。
でも大丈夫です。 冠詞には明確なルールがあり、そのルールを体系的に学べば3週間で確実にマスターできます。
今回は、600点突破を目指す方向けに、冠詞の基本から実践的な解法テクニックまで、分かりやすく解説していきます。
冠詞の基本を理解しよう
冠詞を簡単に説明すると、名詞の前に置いて「どの程度特定されているか」を示すマーカーのようなものです。
例えば、コンビニで「おにぎりを買いたい」と店員さんに伝える場面を想像してみてください。 「何か適当なおにぎりを1個」ならa、「あの棚にある特定のおにぎり」ならtheというイメージです。
これと同じように、英語の冠詞は話し手と聞き手の間で「どの程度特定されているか」を示す役割があるんです。
Part5での冠詞問題の出題パターン
冠詞問題は、Part5で年間約8-10問出題される重要な問題タイプです。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:可算名詞単数の冠詞選択
最も頻出するパターンで、可算名詞の単数形の前にどの冠詞を置くかを問う問題です。
例題:
The company is looking for _____ experienced manager.
(A) a
(B) an
(C) the
(D) (冠詞なし)
正解は(B)です。 experienced は母音音素で始まるため、anを使います。
パターン2:特定性による冠詞選択
文脈から特定の人や物を指すかどうかで冠詞を選ぶパターンです。
例題:
_____ meeting scheduled for tomorrow has been postponed.
(A) A
(B) An
(C) The
(D) (冠詞なし)
正解は(C)です。 scheduled for tomorrow という修飾語により特定されているため、theを使います。
パターン3:冠詞不要の場面
複数形や不可算名詞で冠詞が不要な場合を問うパターンです。
日本人が間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- a/anの使い分け:音(発音)で判断するのを忘れがち
- theの過剰使用:特定していない場面でもtheを使ってしまう
- 冠詞の省略:複数形でも習慣的にaを付けたがる
特にa/anの使い分けは、文字で判断してしまう人が多いのですが、実際は発音で決まります。
例えば、「university」は文字では「u」で始まりますが、発音は「ユニバーシティ」で子音音素なのでa universityが正解です。
確実に正解するための3ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:名詞の種類を確認
まず、冠詞の後に続く名詞が可算名詞の単数形かどうかをチェックします。
可算名詞の単数形なら、必ず何らかの冠詞(a/an/the)が必要です。 複数形や不可算名詞なら、冠詞なしの選択肢も考えられます。
ステップ2:特定性を判断
次に、その名詞が特定の人や物を指すかどうかを見ます。
文脈から明確に特定できる場合はthe、そうでなければa/anを選びます。
ステップ3:発音を確認
a/anで迷った場合は、続く語の最初の音を確認します。
母音音素で始まる語ならan、子音音素で始まる語ならaです。
冠詞マスターのための3週間学習プラン
理解度を確実に定着させるための、週単位の学習計画です。
第1週:基礎固め期
**目標:**冠詞の基本ルールを理解し、基本的な使い分けができるようになる
1日の学習メニュー:
- 冠詞の基本ルール復習:10分
- 基本問題演習:20問(15分)
- 間違いパターン分析:5分
学習のポイント:
毎日同じ時間に学習し、基本ルールを確実に覚えましょう。
間違えた問題は必ずノートに記録して、パターンを把握することが大切です。
第2週:応用力強化期
**目標:**文脈判断ができるようになり、特定性の判断力を身につける
1日の学習メニュー:
- 特定性判断の練習:10分
- Part5形式の問題演習:30問(20分)
- 解答根拠の言語化:10分
学習のポイント:
なぜその冠詞を選んだのか、理由を明確に説明できるようになりましょう。
第3週:実践力完成期
**目標:**15秒以内での瞬間判断ができるようになる
1日の学習メニュー:
- 時間制限付き演習:50問(25分)
- 苦手パターンの集中練習:15分
- 模擬テスト:10問(5分)
実践問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The report shows _____ significant improvement in sales.
(A) a
(B) an
(C) the
(D) (冠詞なし)
考えてみてくださいね。
正解は(A)です!
「significant improvement」は可算名詞の単数形で、特定の改善ではなく「ある改善」を表しているため、aが正解です。
問題2:_____ information you requested is now available.
(A) A
(B) An
(C) The
(D) (冠詞なし)
正解は(C)です!
「you requested」という修飾語により、特定の情報を指しているためtheが正解です。
本番で使える時短テクニック
冠詞問題をさらに効率的に解くコツがあります。
1. 選択肢を先に確認
選択肢を見れば冠詞問題だと即座に判断できます。 問題文を読む前に「冠詞問題だ」と認識しておくと、必要な情報に集中できます。
2. 名詞を最初に特定
空欄の後に続く名詞を最初に見つけ、可算・不可算、単数・複数を判断します。 これだけで選択肢を半分に絞れることが多いです。
3. 特定性のキーワードをスキャン
「scheduled for...」「mentioned in...」「located in...」など、特定性を示すキーワードがあればtheを選びます。
まとめ
冠詞問題のポイントは、基本ルールの理解と文脈判断力の両方を身につけることです。
この記事で紹介した3週間の学習プランを継続すれば、Part5の冠詞問題で確実に得点できるようになります。
特に重要なのは:
- 名詞の種類を瞬時に判断する力
- 特定性を文脈から読み取る力
- a/anの発音による使い分け
これらを意識して練習すれば、冠詞問題は必ず得点源になります。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!