「adapt、adopt、adept...どれも似ていて、いつも迷ってしまう」という経験はありませんか?
Part5でこの3語が選択肢に並ぶと、「スペルが1文字違いで、どれが正解か分からない」と時間をロスしてしまうこと、よくありますよね。
実は、この3つの単語には明確な判別ルールがあり、それを知れば5秒以内で正解を選択できるようになります。
今回は、形が似た3語を瞬時に判別する技を、覚えやすい方法でお伝えします。
adapt / adopt / adeptの基本を理解しよう
この3つの違いを簡単に説明すると、スマホの使い方で例えることができます。
例えば、新しいスマホを買った時を想像してみてください。
- adapt:新しいスマホの操作に慣れる(適応する)
- adopt:新しいスマホを選んで使い始める(採用する)
- adept:スマホ操作がとても上手(熟達した)
つまり、adapt = 慣れる、adopt = 選ぶ、adept = 上手という違いがあるんです。
瞬時判別のための記憶法
3つの単語を瞬時に区別するコツがあります。
記憶法1:語尾で判断する
- adapt:-ptで終わる → 適応(Adaptation)
- adopt:-ptで終わる → 採用(Adoption)
- adept:-ptで終わる → 熟達(形容詞)
記憶法2:品詞で覚える
- adapt / adopt:主に動詞として使用
- adept:主に形容詞として使用
記憶法3:語源イメージ
- adapt:ad(〜に向かって)+ apt(適した) = 適応する
- adopt:ad(〜に向かって)+ opt(選ぶ) = 採用する
- adept:ラテン語「達成した」 = 熟達した
Part5での出題パターン
これら3語は、Part5で年間約6-8問出題されます。
主な出題パターンは以下の4つです。
パターン1:環境や変化への対応(adapt)
「適応する」「順応する」という意味で使われるパターンです。
例題:
Employees must _____ to the new working environment quickly.
(A) adapt
(B) adopt
(C) adept
(D) adaptive
正解は(A)です。 なぜなら新しい職場環境に「適応する」という意味だからです。
パターン2:方針や制度の導入(adopt)
「採用する」「導入する」という意味で使われるパターンです。
例題:
The company decided to _____ a flexible working schedule.
(A) adapt
(B) adopt
(C) adept
(D) adoption
正解は(B)です。 柔軟な勤務スケジュールを「採用する」という意味だからです。
パターン3:技術や能力の高さ(adept)
「熟達した」「上手な」という意味で使われるパターンです。
例題:
She is very _____ at handling customer complaints.
(A) adapt
(B) adopt
(C) adept
(D) adaptive
正解は(C)です。 顧客からの苦情処理が「上手」という意味だからです。
パターン4:前置詞との組み合わせ
それぞれ特定の前置詞と結びつきやすい傾向があります。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
- スペルの類似性:1文字違いで混同してしまう
- 日本語訳の重複:「適応」と「採用」の使い分けが曖昧
- 品詞の無視:adeptが形容詞であることを忘れる
特に前置詞との組み合わせは、多くの人が見落としがちです。
確実に正解するための4ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:品詞をチェック
まず、空欄に入る品詞を確認します。
形容詞が必要な場所なら、adeptの可能性が高くなります。
ステップ2:文脈のキーワードを探す
次に、文中のヒントとなる単語を見つけます。
- 「環境」「変化」→ adapt
- 「導入」「決定」→ adopt
- 「上手」「得意」→ adept
ステップ3:前置詞をチェック
よく使われる前置詞の組み合わせを確認します。
- adapt to 〜(〜に適応する)
- adopt from 〜(〜から採用する)
- adept at 〜(〜が上手)
ステップ4:意味の置き換えテスト
最後に、日本語で置き換えて意味が通るか確認します。
前置詞との組み合わせパターン
実際のTOEICでよく出る組み合わせをまとめます。
adapt の組み合わせ
- adapt to:〜に適応する
- adapt for:〜に適合させる
- adapt from:〜から適応する
adopt の組み合わせ
- adopt from:〜から採用する
- adopt as:〜として採用する
- adopt for:〜のために採用する
adept の組み合わせ
- adept at:〜が上手
- adept in:〜に熟達している
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:The team quickly _____ the new software system.
(A) adapted to
(B) adopted
(C) adept at
(D) adaptation
考えてみてくださいね。
正解は(B)です!
新しいソフトウェアシステムを「採用した」という意味なので、adoptが正解です。
問題2:International students need time to _____ the local culture.
(A) adapt to
(B) adopt
(C) adept in
(D) adaptive
正解は(A)です!
現地の文化に「適応する」という意味で、adapt toが適切です。
問題3:He is quite _____ using advanced Excel functions.
(A) adapt to
(B) adopt
(C) adept at
(D) adoption
正解は(C)です!
高度なExcel機能の使用が「上手」という意味で、adept atが正解です。
類似の紛らわしいペア
adapt/adopt/adept以外にも、同様のパターンがあります。
affect / effect
- affect:動詞「影響を与える」
- effect:名詞「効果、結果」
accept / except
- accept:動詞「受け入れる」
- except:前置詞「〜を除いて」
これらも同じ**「品詞 + 意味」**の法則で区別できます。
本番での時間短縮テクニック
3語を素早く判別するコツがあります。
テクニック1:品詞を最初に確認
be動詞の後や名詞の前なら、adeptの可能性をまず疑いましょう。
テクニック2:前置詞をセットで覚える
adapt to、adept atなど、前置詞とセットで暗記すると判別が早くなります。
テクニック3:文脈の「動作」に注目
**「慣れる動作」「選ぶ動作」「能力の状態」**のどれかを瞬時に判断しましょう。
まとめ
adapt/adopt/adeptの判別は、品詞と前置詞の組み合わせがポイントです。
この記事で紹介したテクニックを意識すれば、Part5での混同を防げます。
- adapt:適応する(動詞)+ to
- adopt:採用する(動詞)+ from/as
- adept:熟達した(形容詞)+ at/in
- 品詞チェック → 前置詞確認 → 意味判別の順序
ぜひ今日から実践して、形が似た語彙を得点源にしてくださいね!