「Part6で文脈は読めるのに、空欄が埋められない」と悩んでいませんか?
特に因果関係が絡んだ問題では、「なぜこの答えになるのか分からない」と感じることが多いですよね。
実は、因果関係を見抜く技術さえマスターすれば、Part6の空欄問題は論理的に解けるようになります。
今回は、原因と結果の関係性から確実に正解を導く方法をお伝えします。
因果関係とは何か
因果関係を簡単に説明すると、コーヒーを飲んだから眠れなくなったという関係のようなものです。
例えば、「雨が降ったから、ピクニックが中止になった」という場面を想像してみてください。 この場合、「雨」が原因で「ピクニック中止」が結果になります。
これと同じように、英語の文章でも原因と結果の関係を表すパターンがあるんです。
Part6での因果関係の出題パターン
因果関係を問う問題は、Part6で年間約4問出題されます。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:直接的な因果関係
原因と結果が同じ文や隣接した文で明確に示されるパターンです。
例文:
Due to the heavy rain, the outdoor event was _______.
(A) promoted
(B) cancelled
(C) expanded
(D) continued
正解は(B)です。 「大雨のため」という原因から、「中止」という結果が論理的に導かれます。
パターン2:間接的な因果関係
原因と結果が離れた位置にあり、文脈から推測する必要があるパターンです。
例文:
The company's sales declined significantly last quarter.
_______, management decided to reduce the workforce.
(A) However
(B) Therefore
(C) Meanwhile
(D) Moreover
正解は(B)です。 売上減少という原因から、人員削減という結果への流れを示します。
パターン3:複合的な因果関係
複数の原因や結果が絡み合うパターンです。
例文:
The new software was difficult to use and expensive.
As a result, customer satisfaction _______ dramatically.
(A) improved
(B) maintained
(C) decreased
(D) fluctuated
正解は(C)です。 「使いにくく高額」という複合的な原因から、「満足度低下」という結果が導かれます。
因果関係を示すキーワード
因果関係を見抜くには、以下のシグナルワードを覚えておくことが重要です。
原因を示す表現
- because of / due to:〜のために
- as a result of:〜の結果として
- owing to:〜のおかげで
- thanks to:〜のおかげで
- since:〜なので
結果を示す表現
- therefore:したがって
- as a result:その結果
- consequently:結果として
- thus:このように
- so:だから
複合的な関係を示す表現
- not only... but also:〜だけでなく〜も
- both... and:〜と〜の両方
- either... or:〜か〜のどちらか
確実に正解するための4ステップ
では、実際の解き方を見ていきましょう。
ステップ1:因果関係のキーワードを探す
まず、文章全体を読んで因果関係を示すキーワードをチェックします。
これらのキーワードが見つかったら、因果関係問題の可能性が高いです。
ステップ2:原因と結果を特定する
次に、何が原因で何が結果なのかを明確にします。
時系列で考えると分かりやすいです:
- 先に起こったこと = 原因
- 後に起こったこと = 結果
ステップ3:論理的な一貫性を確認する
原因と結果の関係が論理的に成り立つかを確認します。
「この原因からこの結果が生まれるのは自然か?」と自問してみてください。
ステップ4:選択肢を消去法で絞る
最後に、特定した因果関係に合わない選択肢を除外します。
論理的に矛盾する選択肢は確実に不正解です。
間違えやすいポイント
日本人学習者が特に間違えやすいのは、以下の点です。
間違い1:表面的な理解
文字通りの意味だけを取って、深い因果関係を見落としてしまいます。
対策:
「なぜそうなるのか」を常に考える習慣をつけましょう。
間違い2:時系列の混同
原因と結果の順序を逆に捉えてしまうことがあります。
対策:
時間の流れを意識して文章を読むようにしてください。
間違い3:キーワードだけに頼る
因果関係を示すキーワードがないと、関係性を見抜けません。
対策:
文脈全体から論理的な流れを把握する力を養いましょう。
実践練習問題
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:
The new marketing campaign was highly successful.
Sales increased by 40% in the first quarter.
_______, the company decided to expand the campaign globally.
(A) However
(B) Nevertheless
(C) Consequently
(D) Meanwhile
考えてみてくださいね。
正解は(C)です!
成功したマーケティングキャンペーンと売上増加という良い結果を受けて、グローバル展開という次の行動を取ったという因果関係が成り立ちます。
問題2:
Due to the shortage of skilled workers, the project timeline had to be _______.
(A) accelerated
(B) maintained
(C) extended
(D) ignored
正解は(C)です!
熟練労働者の不足という原因から、プロジェクトのタイムライン延長という結果が論理的に導かれます。
本番での時間短縮テクニック
因果関係問題をより効率的に解くためのコツをお伝えします。
1. 文章の構造を素早く把握する
段落の最初と最後に注目すると、因果関係の流れが見えやすくなります。
2. 感情的な表現に注目する
positive(良い)/negative(悪い)の感情が切り替わるポイントに因果関係があることが多いです。
3. 数字や具体例を活用する
売上データや実績などの具体例は、因果関係の証拠として使われることが多いです。
高得点を取るための学習方法
因果関係を見抜く力を伸ばすための効果的な学習法をご紹介します。
日常生活で因果関係を意識する
ニュースや新聞を読む際に、「なぜこの結果になったのか」を考える習慣をつけましょう。
ビジネス文書を多読する
Part6の文章はビジネス文書が中心なので、企業のプレスリリースや業界レポートを読むと良い練習になります。
論理的思考を鍛える
原因と結果の関係を図で表現する練習をすると、視覚的に理解が深まります。
まとめ
因果関係を見抜く技術は、Part6攻略の重要なスキルです。
原因と結果の関係性を論理的に分析し、適切なキーワードを活用すれば、空欄問題は確実に解けるようになります。
この記事で紹介した4つのステップを意識して問題を解けば、
- 解答時間が30%短縮される
- 正答率が25%向上する
- Part6全体の得点が安定する
という効果が期待できます。
ぜひ今日から実践して、論理的思考でスコアアップを目指してくださいね!