「Part6に時間をかけすぎて、Part7が時間切れになってしまう」と悩んでいませんか?
実は、Part6は10分以内で解き終えることが、TOEIC高得点の必須条件なんです。 Part7で十分な時間を確保するには、Part6での時短が絶対に必要です。
しかし、ただ急いで解くだけでは正答率が下がってしまいます。 効率的な解法と戦略的な優先順位付けが重要なポイントです。
今回は、Part6を10分で確実に解き終える時短テクニックと、正確性を保ちながら効率を最大化する方法をご紹介します。 この技術をマスターすれば、Part7に余裕を持って取り組めますよ!
Part6時短の重要性
理想的な時間配分
Reading Sectionの時間配分:
- Part5:20分(30問)
- Part6:10分(16問)
- Part7:45分(54問)
Part6で10分を死守する理由:
- Part7の難易度が最も高い
- Part7の問題数が最も多い
- 最後の見直し時間を確保したい
- 集中力維持のため
時間オーバーのリスク
12分かかった場合のリスク:
- Part7が43分になる(2分短縮)
- 最後の2-3問が雑になる
- 見直し時間がなくなる
- 焦りで全体の正答率が下がる
15分かかった場合の致命的影響:
- Part7が40分になる(5分短縮)
- 後半の文章を読み飛ばしがち
- 確実にミスが増える
- 高得点が望めない
10分達成のための基本戦略
戦略1:読解スピードの最適化
通常の読解:
150語/分
Part6最適スピード:
200語/分
スピードアップの方法:
- 重要部分にフォーカス
- 詳細は読み飛ばし
- 文章構造で内容予測
- キーワード中心の読解
戦略2:問題タイプ別時間配分
語彙・文法問題:
15秒/問
文脈問題:
25秒/問
文挿入問題:
45秒/問
1文章あたりの理想配分:
- 文章読解:1分
- 問題解答:1分30秒
- 合計:2分30秒×4文章=10分
戦略3:優先順位の明確化
最優先:
確実に正解できる問題
次優先:
2択まで絞れる問題
低優先:
全く分からない問題
時短テクニック 10選
テクニック1:選択肢先読み法
通常のやり方:
文章を読んでから選択肢を見る
時短やり方:
選択肢を先に見て問題タイプを判定
効果:
- 読むべき箇所が明確になる
- 無駄な読解を削減
- 解答スピードが2倍になる
実例:
選択肢を見る(5秒)
(A) has been
(B) had been
(C) will be
(D) was
判定:時制問題
→時間表現だけをスキャン
→該当箇所を集中的に読解
テクニック2:キーワードスキャニング
方法:
文章全体を読まず、重要語句だけを追跡
スキャン対象:
- 数字・日付
- 人名・組織名
- 時間表現
- 因果関係の語句
時間短縮効果:
40秒→15秒
テクニック3:段落機能把握法
第1段落:
目的・背景
第2段落:
主要内容
第3段落:
詳細・例
第4段落:
結論・次のステップ
活用法:
問題の答えがありそうな段落を予測して読む
テクニック4:文法パターン瞬間判定
よくある文法パターン:
- 空欄+名詞 → 形容詞・限定詞
- 動詞+空欄 → 副詞・前置詞句
- 名詞+空欄+動詞 → 関係代名詞
瞬間判定で5-8秒短縮
テクニック5:消去法の高速化
通常の消去法:
4択を順番に検討
高速消去法:
明らかに違う2択を瞬時に除外
手順:
- 明らかな間違いを2秒で除外
- 残り2択を10秒で判定
- 迷ったら語感で選択
テクニック6:文脈予測読み
方法:
前半を読んで後半の展開を予測
予測パターン:
- 問題提起→解決策
- 現状→変更点
- 過去→現在→未来
効果:
後半を速読で確認するだけで済む
テクニック7:代名詞追跡法
文挿入問題での時短技術
手順:
- 挿入文の代名詞を特定(5秒)
- 指示対象を文章から探す(10秒)
- 論理的な位置を決定(5秒)
従来法:
各位置で文章を読み直し(60秒)
追跡法:
代名詞の流れだけ確認(20秒)
テクニック8:時制一致速判法
時制問題の瞬間解法
判定基準:
- 文章全体の基調時制を確認
- 時間副詞の有無をチェック
- 前後文との整合性を判定
所要時間:
30秒→10秒
テクニック9:コロケーション記憶法
頻出コロケーションを瞬時に判定
例:
- make + decision, effort, progress
- take + place, action, advantage
- give + presentation, priority, permission
暗記済みなら3秒で解答
テクニック10:切り捨て判断法
30秒考えて分からない問題は切り捨て
切り捨て基準:
- 語彙が全く分からない
- 文章の意味が取れない
- 2択に絞れない
効果:
他の問題に時間を配分できる
文章タイプ別時短戦略
メール・レター(最頻出)
構造が定型的で予測しやすい
時短ポイント:
- 件名で内容を予測
- 挨拶文は読み飛ばし
- 本文の要点だけ把握
- 結び文も読み飛ばし
目標時間:
2分20秒
報告書・レポート
客観的で論理的な構造
時短ポイント:
- 冒頭で報告内容を把握
- 数字・データは軽く確認
- 結論部分を重点的に読む
目標時間:
2分30秒
通知・案内
情報提供が目的で読みやすい
時短ポイント:
- 重要情報(日時・場所)を最初に確認
- 詳細説明は流し読み
- 行動要請部分は丁寧に読む
目標時間:
2分20秒
契約・規約(難易度高)
専門用語が多く時間がかかりがち
時短ポイント:
- 全体を理解しようとしない
- 問題に関連する部分だけ読む
- 分からない語句は推測で進む
目標時間:
2分40秒(少し多めに配分)
優先順位の付け方
レベル1:最優先問題(80秒以内)
特徴:
- 語彙・文法の基本問題
- 見たことがある表現
- 迷わず解答できる
対応:
- 即座に解答
- 見直し不要
- 次の問題へ進む
レベル2:標準問題(120秒以内)
特徴:
- 少し考える必要がある
- 2択まで絞れる
- 文脈理解が必要
対応:
- 落ち着いて分析
- 根拠を明確にして解答
- 時間内に完了
レベル3:難問(30秒で判断)
特徴:
- 語彙が分からない
- 文脈が複雑
- 確信が持てない
対応:
- 30秒で見切りをつける
- 消去法で推測
- 時間をかけすぎない
実践的時間管理
ストップウォッチ活用法
練習での使い方:
- 各文章に2分30秒制限
- 超過した問題を特定
- 超過原因を分析
- 改善策を考案
時間感覚の養成
目標:
ストップウォッチなしで10分を正確に測れる
練習方法:
- 内部時計で時間を測りながら解く
- 実際の時間と比較
- 誤差を修正
- 精度を向上
本番での時間チェック
推奨タイミング:
- 2文章終了時:5分経過を確認
- 4文章終了時:10分以内を確認
- 超過時:Part7での調整を意識
正確性を保つコツ
速度と正確性のバランス
基本原則:
速く解いても間違えては意味がない
バランス維持法:
- 確実な問題は確実に取る
- 不安な問題は慎重に判断
- 推測問題は割り切る
ミス防止テクニック
よくあるミス:
- 選択肢の読み間違い
- 問題番号のズレ
- マークミス
防止策:
- 選択肢は2回確認
- 問題番号を必ずチェック
- マークは丁寧に
練習方法と習得プロセス
段階的スピードアップ
Week 1:
15分→12分
Week 2:
12分→11分
Week 3:
11分→10分
Week 4:
10分での安定化
毎日の練習メニュー
10分間練習(毎日):
- 本番形式で4文章
- 時間管理を最優先
- 正答率は70%を目標
分析時間(15分):
- 時間超過の原因特定
- 効率化できる箇所の確認
- 明日の改善ポイント設定
まとめ
Part6を10分で解き終えることは、TOEIC高得点の必須スキルです。
重要なポイントは:
- 時短テクニックの体系的習得
- 優先順位の明確な判断基準
- 速度と正確性のバランス維持
これらをマスターすれば、Part7に十分な時間を確保でき、総合スコアの大幅向上が期待できます。
ぜひ今回のテクニックを実践して、Part6での時短を実現してくださいね!