Part6で時間をかけすぎて、Part7で焦った経験はありませんか?
「Part6で20分も使ってしまった」「最後の問題が時間切れで解けなかった」という声を多く聞きます。
実は、プロが実践する5つのスピードテクニックをマスターすれば、Part6を10分で完了させることが可能です。
今回は、Part7に十分な時間を確保してスコアアップを実現する、実践的な時短術をお伝えします。
なぜPart6で時間をかけすぎてしまうのか?
1. 全文を丁寧に読みすぎている
多くの学習者が「全部読まないと不安」という心理に陥りがちです。
しかし、Part6は必要な部分だけを読むことで十分に正解できる問題が大半なんです。
2. 問題タイプの判別に時間がかかる
「語彙問題」「文法問題」「文章挿入問題」「内容理解問題」の4つのタイプを瞬時に判別できないと、余計な時間を消費してしまいます。
3. 迷った時に深く考えすぎる
2択まで絞った後、「どちらが正解か」を長時間考えてしまう傾向があります。
Part6では、迷ったら即決することが重要です。
プロが実践する5つのスピードテクニック
それでは、10分で16問を解くための具体的なテクニックを順番に見ていきましょう。
テクニック1:問題タイプの瞬間判別法
問題を見た瞬間に、3秒以内でタイプを判別します。
判別の手順:
- 選択肢を先に見る
- 文法用語(動詞、形容詞など)→文法問題
- 長い文章→文章挿入問題
- 単語のみ→語彙問題
- 上記以外→内容理解問題
例:
選択肢:
(A) However
(B) Therefore
(C) In addition
(D) On the other hand
これを見た瞬間に「文章挿入問題」と判別できます。
テクニック2:戦略的読み飛ばし術
全文を読まずに、必要な部分だけを効率的に読む方法です。
語彙・文法問題の場合:
- 空欄の前後2-3単語のみを読む
- 文全体の意味は無視してOK
文章挿入問題の場合:
- 空欄の前後1文ずつを精読
- 段落全体の流れを軽く把握
内容理解問題の場合:
- 該当段落のみを読む
- 他の段落は完全に無視
テクニック3:2択絞り込み即決法
選択肢を2つまで絞った後は、15秒以内で決断します。
即決のコツ:
- 最初に「これは違う」と思った選択肢を除外
- 残った2つのうち「より自然」な方を選択
- 文法的に正しくても「不自然」なら除外
- 迷ったら「シンプル」な方を選ぶ
例:
(A) The meeting was very productive and successful.
(B) The meeting was productive.
文脈上どちらも正しい場合、シンプルな(B)を選びます。
テクニック4:時間配分の厳格管理
Part6全体を10分で完了させる時間配分を守ります。
1つの文章あたりの時間配分:
- 文章1(問題1-4):2分30秒
- 文章2(問題5-8):2分30秒
- 文章3(問題9-12):2分30秒
- 文章4(問題13-16):2分30秒
問題タイプ別の時間配分:
- 語彙・文法問題:30秒以内
- 文章挿入問題:45秒以内
- 内容理解問題:45秒以内
テクニック5:マーキング活用法
効率的なマーキングで読み返しを防ぎます。
マーキングのルール:
- 重要な接続詞に○をつける
- 時制の変化に線を引く
- 代名詞の指示内容に矢印を書く
- 否定語に二重線を引く
例:
The company **However**, ~~not~~ all employees were satisfied with the new policy.
このようにマーキングすることで、文章挿入問題での論理関係が一目瞭然になります。
実践練習:10分チャレンジ
時短術を身につけるための練習方法をご紹介します。
ステップ1:現在の実力測定
まず、Part6の4つの文章を制限時間なしで解いてみてください。
正答率と所要時間を記録しましょう。
ステップ2:15分チャレンジ
次に、15分の制限時間で同じ問題を解きます。
10分が目標ですが、まずは15分で慣れることが大切です。
ステップ3:12分チャレンジ
15分で安定して解けるようになったら、12分に挑戦します。
この段階で、5つのテクニックを意識的に使ってください。
ステップ4:10分チャレンジ
最終的に10分で全問解けるまで練習を繰り返します。
正答率を維持しながら時間短縮を図ることが重要です。
注意すべき落とし穴
時短術を実践する際の注意点をお伝えします。
1. 正答率の低下
時間短縮を意識しすぎて、正答率が下がってしまうことがあります。
対策:
- 最初は15分から始める
- 正答率80%以上を維持する
- 無理な時短は避ける
2. 文章挿入問題での失敗
文章挿入問題は、読み飛ばしすぎると間違いやすくなります。
対策:
- 空欄前後の文は必ず精読
- 論理関係を確実に把握
- 接続表現に注意を払う
3. Part7での集中力低下
Part6で時間を節約できても、Part7で集中力が続かないことがあります。
対策:
- Part6とPart7の間に深呼吸
- 軽いストレッチで緊張をほぐす
- 水分補給を忘れずに
上級者向けのさらなる時短術
既に10分で解ける方向けの、さらなる時短テクニックです。
8分チャレンジ
8分で16問を解く上級テクニック:
選択肢先読み:問題文を読む前に全選択肢を確認
2.
キーワード探し:必要な情報だけをピンポイントで探す
3.
パターン認識:よく出る問題パターンを瞬時に判別
4.
直感重視:論理的思考と直感のバランスを取る
復習の効率化
間違えた問題のパターン分析:
- なぜ間違えたかを3つのカテゴリーに分類
- 「読み不足」「判断ミス」「知識不足」
- 各カテゴリーごとに対策を立てる
まとめ
Part6を10分で完了させる5つのスピードテクニックをマスターすれば、Part7に十分な時間を確保できます。
重要なポイント:
- 問題タイプの瞬間判別
- 戦略的読み飛ばしで効率化
- 2択絞り込みでの即決
- 厳格な時間配分の徹底
- マーキングで読み返し防止
これらのテクニックを組み合わせることで、Part6が「時間のかかる難しいパート」から「サクッと通過できるパート」に変わります。
Part7に余裕を持って臨めるようになれば、TOEICスコアの大幅アップが期待できます。
ぜひ今日から10分チャレンジを始めて、時短術をマスターしてくださいね!