TOEIC Part5で時間が足りなくて焦った経験はありませんか?
「Part5に15分もかかってしまい、Part7で時間不足になってしまう...」 「もっと早く解けるはずなのに、なぜか時間がかかってしまう...」
そんな悩みを抱えている方は多いはずです。 実は、Part5の解答時間は正しいテクニックを使えば大幅に短縮できるんです。
この記事では、Part5の解答時間を15分から10分に短縮する 7つの実践的なテクニックをお伝えします。 今日から使える具体的な方法で、確実に時間短縮を実現できます。
なぜPart5で時間がかかるのか
よくある時間のムダ遣い
Part5で時間がかかる原因を分析してみましょう:
全文を読んでしまう:
多くの人が、問題文を最初から最後まで読んでしまいます。
しかし、Part5は空欄前後だけで判断できる問題がほとんどです。
迷いすぎる:
「AかBか...」と長時間悩んでしまうことがあります。
30秒以上悩んだら、直感で答えを選ぶ方が効率的です。
選択肢を見ないで解く:
問題文を読んでから選択肢を見ると、時間のロスが生じます。
選択肢を先に見れば、問題のタイプが瞬時に分かります。
理想的な時間配分
Part5全体の目標時間:10分 1問あたりの目標時間:20秒
この時間配分を実現するための 7つのテクニックを詳しく解説します。
技1:選択肢を先に見る
選択肢から問題タイプを瞬時に判断
問題文を読む前に、選択肢を先に確認しましょう。 選択肢を見るだけで、問題のタイプが分かります。
品詞問題の見分け方
選択肢が以下のような場合は品詞問題です:
(A) success
(B) successful
(C) successfully
(D) succeed
この場合、語尾の違いで品詞が異なることが分かります。 問題文の空欄前後だけを見れば解答できます。
語彙問題の見分け方
選択肢が以下のような場合は語彙問題です:
(A) increase
(B) improve
(C) develop
(D) advance
この場合、似た意味の動詞が並んでいることが分かります。 文脈を理解する必要があります。
文法問題の見分け方
選択肢が以下のような場合は文法問題です:
(A) have been
(B) has been
(C) had been
(D) will have been
この場合、時制や態の違いが問題になっています。 文の構造を把握する必要があります。
選択肢先読みの効果
選択肢を先に見ることで、解答時間が30%短縮できます。 問題のタイプが分かれば、どこに注目すべきかが明確になるからです。
技2:空欄前後判断法
空欄の前後だけで判断
Part5の問題の約**70%**は、空欄の前後だけで判断できます。 全文を読む必要がないので、大幅な時間短縮が可能です。
品詞問題での活用法
空欄の前後を確認:
The _____ report will be submitted tomorrow.
(A) finance
(B) financial
(C) financially
(D) financing
この場合、空欄の後ろに名詞「report」があるため、 形容詞の「financial」が正解だと瞬時に判断できます。
動詞問題での活用法
主語と空欄の関係を確認:
The manager _____ the proposal yesterday.
(A) approve
(B) approved
(C) approving
(D) approval
この場合、主語「manager」の後に空欄があり、 さらに「yesterday」があるため、過去形の「approved」が正解です。
全文読解が必要な場合
以下の場合は全文を読む必要があります:
- 語彙問題(文脈の理解が必要)
- 前置詞・接続詞問題(文と文の関係が重要)
- 複雑な文法問題(文構造の把握が必要)
ただし、これらの問題は全体の30%程度なので、 多くの時間を節約できます。
技3:語尾パターン瞬間判断
語尾を見て瞬時に品詞を判断
品詞問題では、語尾のパターンを覚えておけば 3秒以内で正解を選べます。
主要な語尾パターン
名詞の語尾:
- -tion: information, application, organization
- -ness: business, kindness, awareness
- -ity: ability, possibility, responsibility
- -ment: development, agreement, improvement
形容詞の語尾:
- -ive: active, effective, attractive
- -ful: useful, successful, helpful
- -able: available, reliable, comfortable
- -ous: famous, various, serious
副詞の語尾:
- -ly: quickly, carefully, recently
- -ward: forward, backward, toward
- -wise: likewise, otherwise, clockwise
語尾パターンの活用例
The company has shown _____ growth this year.
(A) significance
(B) significant
(C) significantly
(D) signify
この問題では:
- 空欄の後に名詞「growth」がある
- 名詞の前は形容詞が来る
- 選択肢の中で形容詞は「significant」
3秒で正解を選べます。
技4:消去法の活用
明らかに不正解な選択肢を瞬時に除外
迷った時は、明らかに不正解な選択肢を先に除外しましょう。 2択まで絞り込めれば、正解率が大幅に向上します。
品詞による消去法
The meeting will be held _____ next week.
(A) during
(B) duration
(C) durable
(D) durability
この場合:
- 空欄の後に「next week」がある
- 前置詞が必要
- 選択肢の中で前置詞は「during」のみ
即座に正解を選べます。
文法による消去法
The report _____ by the deadline.
(A) complete
(B) completed
(C) completion
(D) completing
この場合:
- 「by the deadline」は受動態の文脈
- 受動態なら「be動詞 + 過去分詞」
- 過去分詞は「completed」
瞬時に正解を判断できます。
消去法のメリット
- 正解率の向上:2択なら50%→選択肢4つなら25%
- 時間の短縮:迷う時間を最小限に抑制
- 精神的な負担軽減:確実性が高まる
技5:時制判断の高速化
時制を示すキーワードを瞬時に発見
時制問題では、文中の時制を示すキーワードを 素早く見つけることが重要です。
時制判断のキーワード
過去形:
- yesterday, last week, ago, in 1990
- 例:The meeting was held yesterday.
現在完了形:
- already, just, yet, since, for, recently
- 例:The project has already been completed.
未来形:
- tomorrow, next week, soon, in the future
- 例:The report will be submitted tomorrow.
現在進行形:
- now, currently, at the moment, these days
- 例:The team is currently working on the project.
時制判断の実践例
The new system _____ last month.
(A) install
(B) installed
(C) was installed
(D) will install
「last month」を発見したら、 即座に過去形または過去の受動態を選択。 文脈から受動態が適切なので「was installed」が正解。
判断時間:5秒以内
時制判断のコツ
- キーワードを最初に探す
- 主語と動詞の関係を確認
- 能動態か受動態かを判断
- 迷わず選択肢を選ぶ
技6:頻出パターンの暗記
よく出る表現パターンを暗記
TOEIC Part5では、頻出の表現パターンがあります。 これらを暗記しておけば、瞬時に正解を選べます。
頻出の前置詞パターン
時間に関する前置詞:
- at + 時刻:at 3 o'clock, at noon
- on + 曜日・日付:on Monday, on January 1st
- in + 月・年:in March, in 2024
場所に関する前置詞:
- at + 建物:at the office, at the hotel
- in + 都市・国:in Tokyo, in Japan
- on + 通り:on Main Street
頻出の動詞パターン
使役動詞:
- make + 人 + 動詞の原形
- have + 人 + 動詞の原形
- let + 人 + 動詞の原形
知覚動詞:
- see + 人 + 動詞の原形
- hear + 人 + 動詞の原形
- watch + 人 + 動詞の原形
頻出の接続詞パターン
理由・原因:
- because + 文
- since + 文
- as + 文
対比・逆接:
- although + 文
- while + 文
- whereas + 文
パターン暗記の効果
頻出パターンを暗記することで:
- 正解率が20%向上
- 解答時間が50%短縮
- 迷う時間を大幅削減
技7:直感力の活用
30秒ルールの徹底
1問に30秒以上かけてはいけません。 30秒経ったら、直感で答えを選びましょう。
直感が正しい理由
第一印象の正確性:
心理学の研究によると、第一印象は約**70%**の確率で正しいとされています。
長時間悩むと、逆に正解率が下がる傾向があります。
時間配分の重要性:
Part5で時間をかけすぎると、Part7で時間不足になります。
Part7の方が配点が高いため、Part5は効率性を重視すべきです。
直感力を鍛える方法
大量の問題演習:
- 毎日20問以上を解く
- 制限時間内で解答する
- 間違いを恐れない
パターン認識の向上:
- 同じタイプの問題を繰り返し解く
- 正解の根拠を明確にする
- 解答プロセスを自動化する
直感で選ぶ基準
迷った時は、以下の基準で選びましょう:
- 最初に思い浮かんだ答え
- 最も自然に聞こえる表現
- 文法的に確実に正しい選択肢
7つの技を組み合わせた実践法
実際の解答プロセス
Step 1:選択肢を見る(2秒) Step 2:問題タイプを判断(1秒) Step 3:空欄前後を確認(3秒) Step 4:語尾パターンで判断(2秒) Step 5:消去法で絞り込み(2秒) Step 6:直感で最終選択(1秒)
合計時間:11秒
この方法で、1問あたり11秒で解答できます。
問題タイプ別の時間配分
品詞問題:10秒
- 語尾パターンで瞬時に判断
- 空欄前後のみ確認
語彙問題:25秒
- 文脈の理解が必要
- 選択肢の意味を比較
文法問題:20秒
- 文構造を素早く把握
- 時制・態を確認
前置詞・接続詞問題:30秒
- 文と文の関係を確認
- 慣用表現をチェック
練習方法
毎日の練習ルーティン
平日(15分):
- 7つの技を意識して20問解く
- 間違いをチェック
- 弱点技法を重点練習
週末(30分): - 時間を計測して30問解く
- 各技法の効果を分析
- 改善点を明確化
効果測定の方法
記録すべき項目:
- 解答時間(問題別・全体)
- 正答率(問題タイプ別)
- 使用した技法
改善の指標:
- 解答時間の短縮
- 正答率の維持・向上
- 迷う時間の削減
まとめ:10分でPart5を攻略
Part5の解答時間を15分から10分に短縮する 7つの技をまとめます:
- 選択肢を先に見る - 問題タイプを瞬時に判断
- 空欄前後判断法 - 70%の問題で全文読解不要
- 語尾パターン瞬間判断 - 品詞問題を3秒で解答
- 消去法の活用 - 2択まで絞り込んで正解率向上
- 時制判断の高速化 - キーワードで瞬時に時制判断
- 頻出パターンの暗記 - よく出る表現を瞬時に認識
- 直感力の活用 - 30秒ルールで効率化
これらの技を組み合わせることで、 確実に10分以内でPart5を完了できます。
時間短縮によって生まれた5分を、 Part7の高配点問題に回せば、 全体のスコアアップにつながります。
今日から7つの技を実践して、 Part5の時間短縮を実現しましょう!