Part5で時間が足りなくて焦ってしまったこと、ありませんか?
「時間配分がうまくいかない」「最後の問題まで解けない」という悩みを持つ方は本当に多いです。
実は、Part5の時間配分は目標スコアによって大きく変わります。 正しい時間配分を知れば、確実に全問解答できるようになり、スコアが大幅にアップします。
今回は、目標スコア別の理想的な時間配分と、実際の解答ペースを身につける方法をお伝えします。
TOEIC Part5の基本的な時間配分
Part5は全30問で、リーディングセクション全体(75分)の一部です。
多くの専門家が推奨する基本的な時間配分は以下の通りです。
- Part5: 10-15分
- Part6: 8-12分
- Part7: 48-57分
この時間配分なら、最後の問題まで余裕を持って解答できます。
ただし、この基本配分は「理想的な状況」での話です。 実際には、あなたの現在のスコアによって、最適な配分は変わってきます。
目標スコア別の理想的な時間配分
目標スコアに応じて、Part5に使える時間は大きく変わります。
600点目標の場合
Part5推奨時間: 12-15分(1問あたり24-30秒)
600点レベルでは、Part5での正答率は約60-70%を目指します。
時間配分のポイント:
- 易しい問題に時間をかけすぎない
- 難しい問題は30秒で判断して次へ
- 見直し時間は最小限に抑える
この段階では、確実に解ける問題をミスしないことが最重要です。
730点目標の場合
Part5推奨時間: 10-12分(1問あたり20-24秒)
730点レベルでは、Part5での正答率は約80-85%を目指します。
時間配分のポイント:
- 語彙問題は15秒以内で判断
- 文法問題は25秒以内で解答
- 見直し時間を2-3分確保
この段階では、パターン認識による瞬間判断が重要になります。
860点目標の場合
Part5推奨時間: 8-10分(1問あたり16-20秒)
860点レベルでは、Part5での正答率は約90-95%を目指します。
時間配分のポイント:
- 確実な問題は10秒以内で解答
- 難問でも20秒以内で判断
- Part7への時間を最大化
この段階では、Part7での高得点が最も重要になります。
実践的な時間管理テクニック
理想的な時間配分を実現するための具体的な方法をご紹介します。
テクニック1:問題の種類別アプローチ
Part5の問題は大きく3つのタイプに分けられます。
語彙問題(約40%)
- 制限時間:15秒以内
- 知っていれば即答、知らなければ文脈から推測
- 悩みすぎず、直感で選ぶ
文法問題(約50%)
- 制限時間:20秒以内
- パターン認識で瞬間判断
- 文の構造を素早く分析
語法問題(約10%)
- 制限時間:25秒以内
- 慣用表現の知識で解答
- 分からなければ語感で判断
テクニック2:効率的な解答順序
Part5を効率的に解くための順序があります。
-
全体をざっと見る(30秒)
- 易しそうな問題をマーク
- 難しそうな問題を把握
-
易しい問題から解く(5-7分)
- 確実に分かる問題を先に片付ける
- 勢いとリズムを作る
-
標準的な問題を解く(3-5分)
- 少し考えれば分かる問題に取り組む
- 時間配分を意識しながら解答
-
難しい問題を解く(1-2分)
- 残り時間で難問に挑戦
- 分からなければ潔く諦める
テクニック3:ペース配分の目安
Part5を解く際のペース配分を覚えておきましょう。
前半15問(問101-115)
- 目標時間:5-7分
- 1問あたり:20-28秒
- 比較的易しい問題が多い
後半15問(問116-130)
- 目標時間:3-5分
- 1問あたり:12-20秒
- 難しい問題が増える傾向
このペース配分なら、全体で8-12分以内に収まります。
時間配分練習法
時間配分を身につけるための効果的な練習方法をご紹介します。
練習法1:タイムトライアル
毎日のPart5練習でタイマーを使いましょう。
基本的な練習手順:
- Part5を30問分用意
- 目標時間を設定(スコア別)
- タイマーをセットして開始
- 時間内に全問解答を目指す
- 結果を記録して改善点を確認
この練習を続けることで、自然と時間感覚が身につきます。
練習法2:問題タイプ別練習
問題タイプごとに時間を測って練習します。
語彙問題(10問)
- 目標時間:2分30秒
- 1問15秒のペースを体感
文法問題(15問)
- 目標時間:5分
- 1問20秒のペースを体感
語法問題(5問)
- 目標時間:2分
- 1問24秒のペースを体感
練習法3:見直し時間の確保
Part5練習では、見直し時間も計算に入れましょう。
見直し時間の目安:
- 600点目標:1-2分
- 730点目標:2-3分
- 860点目標:3-4分
見直しでは、マークミスと明らかな間違いだけをチェックします。
本番で時間配分を守るコツ
練習で身につけた時間配分を本番で実践するためのコツです。
コツ1:腕時計の活用
試験開始前に腕時計で時間を確認しましょう。
Part5の時間管理:
- 開始時刻を確認
- 終了予定時刻を計算
- 中間チェックポイントを設定
例:13:00に開始なら、13:10-13:12にPart5終了を目指します。
コツ2:迷った時の判断基準
迷った時は、以下の基準で判断しましょう。
20秒ルール
- 20秒考えて分からなければ、勘で解答
- 悩み続けても正答率は上がらない
- 時間をかけるべき問題を見極める
捨て問の判断
- 明らかに分からない問題は早めに諦める
- 時間を他の問題に使う
- 完璧主義にならない
コツ3:リズムの維持
Part5では一定のリズムを保つことが大切です。
リズム維持のポイント:
- 1問解いたら次の問題へ
- 立ち止まって考え込まない
- 機械的に解答を進める
このリズムが、時間配分成功の鍵となります。
よくある時間配分の失敗パターン
多くの受験者が陥りがちな失敗パターンを知っておきましょう。
失敗パターン1:前半で時間をかけすぎる
前半の易しい問題で時間をかけすぎてしまうパターンです。
問題点:
- 完璧に解こうとしすぎる
- 見直しに時間をかけすぎる
- 後半の時間が足りなくなる
対策:
- 前半15問は5-7分以内に終わらせる
- 見直しは最小限に抑える
- 「完璧」より「完走」を意識する
失敗パターン2:難しい問題で固まる
1つの難しい問題で立ち止まってしまうパターンです。
問題点:
- 1問に2-3分かけてしまう
- 他の問題に響く
- 焦りが生まれる
対策:
- 30秒ルールを厳守する
- 分からない問題は潔く諦める
- 「勘」も立派な解答手段
失敗パターン3:時間を意識しすぎる
時間を気にしすぎて集中できないパターンです。
問題点:
- 時計ばかり見てしまう
- 焦りで凡ミスが増える
- 実力を発揮できない
対策:
- 時計は15問目で1回だけ確認
- 「時間内に解く」より「正確に解く」を意識
- 練習で時間感覚を身につける
まとめ
Part5の時間配分は、目標スコアに応じて調整することが重要です。
目標スコア別の時間配分:
- 600点目標:12-15分(安全重視)
- 730点目標:10-12分(バランス重視)
- 860点目標:8-10分(効率重視)
この記事で紹介した時間配分を意識して練習を続ければ、確実にPart5での時間管理ができるようになります。
まずは自分の目標スコアに合った時間配分から始めて、徐々に短縮していきましょう。
時間配分をマスターすれば、Part7に充分な時間を残せるようになり、総合スコアの大幅アップが期待できます!