TOEIC Part5で時間がかかりすぎて、Part7が時間切れになってしまった経験はありませんか?
「文法は分かるのに、考えすぎて時間をロスしてしまう」という悩みを持つ方も多いと思います。
実は、Part5を1問20秒で解く方法があります。 この時間配分をマスターすれば、Part7に十分な時間を確保できるようになります。
今回は、具体的な時間配分の方法と、実践的な解答手順を詳しく解説します。
Part5の理想的な時間配分
まず、TOEIC全体の時間配分から確認しましょう。
全体の時間配分
リーディング全体:75分
- Part5:10分(30問)
- Part6:8分(16問)
- Part7:57分(54問)
この配分で、Part7に最大限の時間を残すことができます。
Part5の詳細時間配分
Part5全体:10分(平均20秒/問)
問題タイプ別の目標時間:
- 品詞問題:15秒以内
- 動詞問題:20秒以内
- 前置詞・接続詞問題:25秒以内
- 語彙問題:30秒以内
この配分を守れば、確実に10分以内で完了できます。
1問20秒の解答手順
では、具体的な解答手順を見ていきましょう。
ステップ1:選択肢チェック(3秒)
問題文を読む前に、選択肢を3秒で確認します。
チェックポイント:
- 語尾が同じか違うか
- 品詞が同じか異なるか
- 語の長さや形態の違い
この3秒で、問題タイプを判定できます。
ステップ2:空欄周辺の集中読み(5秒)
選択肢から問題タイプが分かったら、空欄の前後2-3語だけを読みます。
読み方のコツ:
- 空欄の前の語:主語か修飾語か
- 空欄の後の語:動詞か名詞か
- 文の構造:完全文か不完全文か
この5秒で、必要な情報を収集します。
ステップ3:瞬間判断(7秒)
収集した情報を基に、7秒で答えを決定します。
判断基準:
- 品詞問題:語尾と位置で判断
- 動詞問題:主語と時制で判断
- 前置詞問題:後に続く語で判断
- 語彙問題:文脈で判断
ステップ4:マークと次の問題(5秒)
答えが決まったら、迷わずマークして次の問題に進みます。
重要なポイント:
- 確信が持てなくても、最も可能性の高い答えを選ぶ
- 見直しは後回し
- リズムを保つことを最優先
問題タイプ別の時短テクニック
各問題タイプに特化した時短テクニックをご紹介します。
品詞問題:15秒攻略法
品詞問題は最も時間を短縮できる問題です。
解答手順:
- 選択肢の語尾を確認(2秒)
- 空欄の前後の語を確認(3秒)
- 必要な品詞を判定(5秒)
- 答えを選択(5秒)
例:
The manager spoke _____ about the new policy.
(A) enthusiasm
(B) enthusiastic
(C) enthusiastically
(D) enthusiast
「spoke」(動詞)を修飾するのは副詞なので、答えは(C)です。
動詞問題:20秒攻略法
動詞問題では主語と時制に注目します。
解答手順:
- 選択肢で動詞問題と判定(3秒)
- 主語を特定(5秒)
- 時制のヒントを探す(7秒)
- 答えを選択(5秒)
時制判定のキーワード:
- 現在:usually, always, often
- 過去:yesterday, last week, ago
- 未来:tomorrow, next month, soon
- 完了:already, yet, just, since
前置詞問題:25秒攻略法
前置詞問題は後に続く語がポイントです。
判断基準:
- 接続詞 → 主語+動詞が続く
- 前置詞 → 名詞が続く
よくある前置詞の組み合わせ:
- in charge of:〜を担当して
- in spite of:〜にもかかわらず
- according to:〜によると
- instead of:〜の代わりに
語彙問題:30秒攻略法
語彙問題は文脈判断が重要です。
解答手順:
- 文全体を読む(10秒)
- 文脈のトーンを判定(10秒)
- 選択肢を文脈に当てはめる(10秒)
文脈判定のコツ:
- ポジティブかネガティブか
- 原因と結果の関係はあるか
- 対比の関係はあるか
時間配分を守るための実践テクニック
理想的な時間配分を実現するための実践テクニックをご紹介します。
テクニック1:ストップウォッチ訓練
練習方法:
- 10問セットでストップウォッチを使用
- 1問ごとに時間を記録
- 目標時間をオーバーした問題を分析
- 苦手なパターンを特定して集中練習
目標設定:
- 第1週:1問30秒
- 第2週:1問25秒
- 第3週:1問20秒
- 第4週:1問15秒(品詞問題)
テクニック2:「見切り」の技術
見切りのルール:
- 25秒で答えが出ない場合は、勘で答える
- 完璧を求めず、8割の確信で次に進む
- 迷った時は、より一般的な表現を選ぶ
見切りの判断基準:
- 文法的に明らかに間違いの選択肢を除外
- 残り2択で迷ったら、シンプルな方を選ぶ
- 語彙問題で知らない単語は、文脈で判断
テクニック3:リズム維持法
リズムを保つコツ:
- 一定のテンポで問題を解く
- 難しい問題に時間をかけすぎない
- 簡単な問題で貯金を作る
- 15秒で解ける問題を増やす
リズムが崩れる原因:
- 1つの問題に固執しすぎる
- 完璧を求めすぎる
- 知らない単語にパニックになる
実践演習:20秒チャレンジ
実際の問題で20秒チャレンジをしてみましょう。
練習問題1(品詞問題)
制限時間:15秒
The company's new marketing strategy has been _____ successful.
(A) remarkable
(B) remarkably
(C) remark
(D) remarked
解答プロセス:
- 選択肢確認 → 品詞問題(2秒)
- 「successful」は形容詞 → 副詞で修飾(3秒)
- 答えは(B)「remarkably」(5秒)
練習問題2(動詞問題)
制限時間:20秒
The meeting _____ postponed until next Friday.
(A) has been
(B) have been
(C) was being
(D) were being
解答プロセス:
- 選択肢確認 → 動詞問題(3秒)
- 主語「meeting」は単数(5秒)
- 受動態の完了形 → 答えは(A)(7秒)
時間配分成功の秘訣
最後に、時間配分を成功させるための秘訣をお伝えします。
秘訣1:完璧主義を捨てる
重要なマインドセット:
- Part5は準備運動だと考える
- 8割の正答率で十分
- Part7での高得点を最優先にする
- 間違いを恐れずに進む
秘訣2:日常的な訓練
毎日の練習メニュー:
- 朝:10問を10分で解く
- 昼:品詞問題10問を5分で解く
- 夜:間違えた問題の復習
継続のコツ:
- 小さな目標から始める
- 進歩を記録する
- 達成感を味わう
秘訣3:本番での心構え
本番での注意点:
- 最初の5問で調子を掴む
- 10問目で時間をチェック
- 20問目で調整する
- 最後の5問は見切り重視
まとめ
TOEIC Part5を1問20秒で解く時間配分は、正しい訓練と心構えがあれば必ず達成できます。
成功のポイント:
- 選択肢を3秒で判定
- 空欄周辺の集中読み
- 25秒で見切る勇気
- 日常的な時間意識
この時間配分をマスターすれば、Part7に57分という十分な時間を確保できます。
まずは1問30秒から始めて、段階的に20秒を目指しましょう。 継続的な練習で、必ず理想の時間配分が実現できますよ!