Part5で「one-third」「two-fifths」などの分数表現を見て「ハイフンはいるの?」と迷ったことはありませんか?
「three-fourthsとthree-fourthのどちらが正しいの?」と悩んでしまうこと、ありますよね。
実は、分数表現には明確なルールがあり、そのパターンさえ覚えれば迷うことなく正解できるようになります。
今回は、TOEIC Part5で年間約3問出題される分数表現の極意を、分かりやすくお伝えします。
分数表現の基本を理解しよう
分数表現を簡単に説明すると、「数字を言葉で表現する特別な形」です。
例えば、ピザを友達と分けるとき「3分の1」「4分の3」といった表現を使いますよね。 これを英語で表現するとき、特別なルールに従って「one-third」「three-fourths」と書くんです。
日常生活でも「半分(half)」「4分の1(quarter)」という表現はよく使いますが、それ以外の分数にも決まった形があります。
TOEICでは、この分数表現がビジネス文書や統計データの文脈で頻繁に登場します。
Part5での分数表現出題パターン
分数表現は、Part5で年間約3問出題される重要な要素です。
主な出題パターンは以下の3つです。
パターン1:ハイフンの有無
最も頻出するのが、分数表現にハイフンが必要かどうかを問うパターンです。
例題:
_____ of the employees attended the training session.
(A) One third
(B) One-third
(C) One thirds
(D) One-thirds
正解は(B)です。 分数表現では分子と分母をハイフンで結ぶのが正しい形です。
パターン2:分母の複数形
分子が2以上の場合、分母を複数形にするかどうかを問うパターンもあります。
パターン3:主語動詞の一致
分数が主語になったときの動詞の形を問う問題も出題されます。
分数表現の基本ルール
分数表現の正しい書き方を詳しく見ていきましょう。
ルール1:ハイフンで結ぶ
分数を単語で表現するときは、分子と分母をハイフンで結びます。
正しい例:
- one-third(3分の1)
- two-fifths(5分の2)
- three-quarters(4分の3)
間違った例:
- ❌ one third
- ❌ two fifths
- ❌ three quarters
ルール2:分母の複数形
分子が2以上の場合、分母は複数形にします。
分子が1の場合:
- one-third(3分の1)
- one-fifth(5分の1)
- one-eighth(8分の1)
分子が2以上の場合:
- two-thirds(3分の2)
- three-fifths(5分の3)
- seven-eighths(8分の7)
ルール3:特別な表現
一部の分数には特別な表現があります。
- 1/2 → one-half または a half
- 1/4 → one-quarter または a quarter
- 3/4 → three-quarters
頻出分数表現一覧
TOEICでよく出る分数表現を整理しました。
基本分数(分母2~10)
1/2系:
- one-half(2分の1)
1/3系:
- one-third(3分の1)
- two-thirds(3分の2)
1/4系:
- one-quarter(4分の1)
- three-quarters(4分の3)
1/5系:
- one-fifth(5分の1)
- two-fifths(5分の2)
- three-fifths(5分の3)
- four-fifths(5分の4)
ビジネスでよく使われる分数
統計・割合でよく使用:
- one-tenth(10分の1 = 10%)
- three-tenths(10分の3 = 30%)
- nine-tenths(10分の9 = 90%)
財務・会計でよく使用:
- one-hundredth(100分の1 = 1%)
- fifty-hundredths(100分の50 = 50%)
分数の読み方と発音
分数表現を正しく理解するための読み方を紹介します。
基本的な読み方
分子(numerator):
基数(one, two, three...)
分母(denominator):
序数(third, fourth, fifth...)
読み方の例
- 1/3 → "one-third"
- 2/5 → "two-fifths"
- 7/8 → "seven-eighths"
- 3/10 → "three-tenths"
特別な読み方
- 1/2 → "one-half" または "a half"
- 1/4 → "one-quarter" または "a quarter"
- 3/4 → "three-quarters"
主語動詞の一致ルール
分数が主語になったときの動詞の選び方も重要です。
可算名詞の場合
分数 + of + 可算名詞の複数形 → 複数動詞
Two-thirds of the employees are satisfied with the new policy.
(従業員の3分の2が新しい方針に満足している)
不可算名詞の場合
分数 + of + 不可算名詞 → 単数動詞
One-fourth of the budget is allocated to marketing.
(予算の4分の1がマーケティングに割り当てられている)
よくある間違いと対策
日本人学習者が特に間違えやすいポイントを整理しました。
間違い1:ハイフンの省略
間違った例:
❌ About one third of the project is completed.
正しい例:
✅ About one-third of the project is completed.
間違い2:分母の複数形忘れ
間違った例:
❌ Two-fifth of the staff attended the meeting.
正しい例:
✅ Two-fifths of the staff attended the meeting.
間違い3:主語動詞の不一致
間違った例:
❌ Three-quarters of the reports is ready.
正しい例:
✅ Three-quarters of the reports are ready.
練習問題にチャレンジ
理解度を確認するために、練習問題を解いてみましょう。
問題1:次の文で正しい分数表現はどれでしょうか?
_____ of the survey respondents prefer flexible working hours.
(A) Three fourth
(B) Three-fourth
(C) Three fourths
(D) Three-fourths
考えてみてくださいね。
正解は(D) Three-fourthsです!
分子が3(2以上)なので、分母は複数形の「fourths」になり、ハイフンで結んで「Three-fourths」が正解です。
問題2:次の文で正しい動詞はどれでしょうか?
One-half of the budget _____ spent on research and development.
(A) is
(B) are
(C) have
(D) were
正解は(A) isです!
「budget」は不可算名詞なので、分数が主語でも単数動詞「is」を使います。
ビジネス英語での分数活用
TOEICでよく出るビジネス場面での分数使用例を紹介します。
統計・データ報告
Nearly two-thirds of our customers are satisfied with the new service.
(顧客の約3分の2が新サービスに満足している)
財務・予算
One-quarter of the annual budget is allocated to staff training.
(年間予算の4分の1がスタッフ研修に割り当てられている)
市場分析
Three-fifths of the market share belongs to our main competitor.
(市場シェアの5分の3が主要競合他社のものである)
実戦での素早い判断法
分数問題を効率的に解くコツを紹介します。
テクニック1:ハイフンをチェック
分数表現を見つけたら、まずハイフンがあるかを確認しましょう。
テクニック2:分子の数を確認
分子が2以上なら分母は複数形、1なら単数形です。
テクニック3:主語動詞の一致を確認
分数 + of + 名詞が主語の場合、後の名詞が可算か不可算かで動詞を選びます。
まとめ
分数表現のポイントは、ハイフンと複数形のルールを正確に覚えることです。
- ハイフン:分子と分母を必ずハイフンで結ぶ
- 複数形:分子が2以上なら分母は複数形
- 動詞:後に続く名詞の性質で単数・複数を判断
これらのルールを理解すれば、Part5での分数問題は確実に得点源になります。
ビジネス英語では統計や財務の文脈でよく使われるので、しっかりマスターしておきましょう。
ぜひ今日から実践して、スコアアップを目指してくださいね!