TOEIC Part5でfew / a few / little / a littleの違いに迷ったことはありませんか?
「どれを選んでいいか分からない...」 「覚え方が分からなくて、いつも勘で選んでしまう...」 「似ているようで違うこれらの表現に混乱してしまう...」
そんな経験をお持ちの方は多いはずです。 実は、これらの表現には明確なルールがあり、簡単な覚え方で確実に区別できるんです。
この記事では、few / a few / little / a littleの違いを 絶対に間違えない覚え方でお伝えします。 この方法をマスターすれば、Part5で迷うことがなくなります。
なぜこの4つの表現が重要なのか
TOEIC Part5での出題頻度
few / a few / little / a littleはPart5で定期的に出題される重要な表現です。
出題パターンの特徴
出題頻度:2~3ヶ月に1回程度 問題の特徴:選択肢に4つすべてが含まれることが多い 正答率:多くの受験者が苦手とする分野
典型的な問題例
There are _____ mistakes in this report that need to be corrected.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
このような問題を確実に正解できるようになることが目標です。
スコアアップへの影響
600点レベルでの重要度
600点目標の方にとって、この4つの表現の理解は必須です:
- 基礎的な文法事項として頻出
- 他の文法理解の土台になる
- 確実に得点できる問題
730点以上での重要度
730点以上を目指す方は、完璧な理解が求められます:
- 微妙なニュアンスの違いまで理解
- 応用的な使い方も把握
- 他の似た表現との区別
基本的な4つの違い
2つの軸で理解する
few / a few / little / a littleの違いは、2つの軸で整理できます。
軸1:可算名詞 vs 不可算名詞
可算名詞(数えられる名詞):
- few / a few
- 例:books, people, mistakes
不可算名詞(数えられない名詞):
- little / a little
- 例:water, time, money
軸2:否定的 vs 肯定的
否定的なニュアンス(少なくて困る):
- few / little
肯定的なニュアンス(少しでもある):
- a few / a little
一覧表で整理
可算名詞 | 不可算名詞 | |
---|---|---|
否定的 | few | little |
肯定的 | a few | a little |
この表を覚えることで、 2秒で正解を選べるようになります。
絶対間違えない覚え方
覚え方1:「aがあると前向き」
基本ルール
「a」がつくと肯定的、「a」がないと否定的
肯定的(少しでもあって良い):
- a few = 少しだけど、ある
- a little = 少しだけど、ある
否定的(少なくて困る):
- few = ほとんどない
- little = ほとんどない
覚えるフレーズ
「aがあると、ある!」
このフレーズを覚えれば、 aの有無で肯定・否定を瞬時に判断できます。
覚え方2:「fewは数、littleは量」
基本ルール
few系は数(可算名詞)、little系は量(不可算名詞)
few系:
- 個数で数えられるもの
- 例:few books, a few people
little系:
- 量で測るもの
- 例:little water, a little time
覚えるフレーズ
「fewは数える、littleは量る」
このフレーズで、可算・不可算を瞬時に判断できます。
覚え方3:イメージで理解
視覚的なイメージ
few:
- 🔵🔵 (2個だけ、少なくて困る)
- 「ほとんどない」
a few:
- 🔵🔵🔵 (3個、少ないけど十分)
- 「少しあって良い」
little:
- 💧 (一滴だけ、少なくて困る)
- 「ほとんどない」
a little:
- 💧💧💧 (数滴、少ないけど十分)
- 「少しあって良い」
実践的な使い分け
パターン1:可算名詞との組み合わせ
few + 可算名詞
意味:ほとんど〜ない(否定的)
例文:
- Few people came to the meeting.
- (会議にはほとんど人が来なかった)
文脈:
- 少なくて困っている状況
- 期待していたより少ない
- 問題がある状況
a few + 可算名詞
意味:少しの〜(肯定的)
例文:
- A few people came to the meeting.
- (会議に数人来てくれた)
文脈:
- 少ないが十分な状況
- 期待通りまたはそれ以上
- 問題ない状況
パターン2:不可算名詞との組み合わせ
little + 不可算名詞
意味:ほとんど〜ない(否定的)
例文:
- There is little time left.
- (時間がほとんど残っていない)
文脈:
- 足りなくて困っている
- 急いで何かする必要がある
- 問題がある状況
a little + 不可算名詞
意味:少しの〜(肯定的)
例文:
- There is a little time left.
- (まだ少し時間がある)
文脈:
- 少ないが何とかなる
- まだ大丈夫な状況
- 問題ない状況
TOEIC頻出の組み合わせ
ビジネス関連の頻出表現
時間関連
little time:
- 時間がほとんどない(急いでいる)
- 例:We have little time to complete this project.
a little time:
- 少し時間がある(余裕がある)
- 例:We have a little time before the deadline.
人・スタッフ関連
few employees:
- 従業員がほとんどいない(人手不足)
- 例:Few employees attended the training.
a few employees:
- 数人の従業員(適度な人数)
- 例:A few employees volunteered for the project.
お金・予算関連
little money:
- お金がほとんどない(予算不足)
- 例:The department has little money left.
a little money:
- 少しお金がある(何とかなる)
- 例:We have a little money for additional expenses.
頻出の可算名詞
TOEIC Part5でよく出る可算名詞:
- mistakes(間違い)
- people(人々)
- employees(従業員)
- customers(顧客)
- problems(問題)
- suggestions(提案)
頻出の不可算名詞
TOEIC Part5でよく出る不可算名詞:
- time(時間)
- money(お金)
- information(情報)
- experience(経験)
- progress(進歩)
- support(支援)
実践問題で確認
基本問題
問題1
There are _____ chairs available for the meeting.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
解答プロセス:
- 「chairs」→可算名詞→few系
- 「available」→使える椅子がある→肯定的
- 可算+肯定→a few
正解:(B) a few
問題2
We have _____ experience with this type of software.
(A) few
(B) a few
(C) little
(D) a little
解答プロセス:
- 「experience」→不可算名詞→little系
- 文脈から判断が必要
- 「この種のソフトウェアの経験が少ない」→否定的
- 不可算+否定→little
正解:(C) little
応用問題
問題3
_____ customers complained about the new policy.
(A) Few
(B) A few
(C) Little
(D) A little
解答プロセス:
- 「customers」→可算名詞→few系
- 「complained」→苦情→文脈的に否定的
- しかし「a few customers complained」なら「数人が苦情」で自然
- 文脈に応じてa fewまたはfewを選択
この場合、文脈によって答えが変わる可能性があります
文脈判断のコツ
ポジティブな文脈
改善・成功・満足を表す場合:
- a few / a little を選ぶ傾向
例:
- A few employees received promotions.(昇進は良いこと)
- We made a little progress.(進歩は良いこと)
ネガティブな文脈
問題・不足・困難を表す場合:
- few / little を選ぶ傾向
例:
- Few employees showed up.(出席率が悪い)
- We have little choice.(選択肢がない)
よくある間違いと対策
間違いパターン1:可算・不可算の判断ミス
よくある間違い
informationを可算名詞として扱う:
- ✗ a few information
- ✓ a little information
peopleを不可算名詞として扱う:
- ✗ a little people
- ✓ a few people
対策
可算・不可算の基本を復習:
- 可算:数えられる、複数形がある
- 不可算:数えられない、複数形がない
頻出語彙の可算・不可算を暗記:
- 可算:mistake, employee, customer
- 不可算:time, money, information
間違いパターン2:ニュアンスの判断ミス
よくある間違い
文脈を読まずに、機械的に選んでしまう:
- 肯定文だからa few/a littleと判断
- 否定文だからfew/littleと判断
対策
文脈の中で判断:
- 話者の気持ちを考える
- 状況が良いか悪いかを判断
- 期待値と現実のギャップを考慮
間違いパターン3:暗記に頼りすぎる
問題点
パターンだけ覚えて、意味を理解していない。
対策
意味を理解して覚える:
- なぜその表現を使うのかを理解
- 実際の使用場面をイメージ
- 例文と一緒に覚える
練習方法と定着のコツ
毎日の練習ルーティン
5分間復習法
朝の3分:
- 4つの表現の意味を確認
- 可算・不可算の判断練習
- 簡単な例文作成
夜の2分:
- 今日学んだ例文の復習
- 間違えやすいポイントの確認
週末の集中練習
土曜日(15分):
- TOEIC形式の問題を10問解く
- 間違いの原因を分析
- 弱点分野の特定
日曜日(15分):
- 例文暗記
- 文脈判断の練習
- 来週の学習計画
記憶定着のテクニック
語呂合わせ活用
「aがあると、ある!」 「fewは数える、littleは量る」
これらのフレーズを何度も唱えて、 自動的に思い出せるようにしましょう。
イメージ記憶
視覚的なイメージを活用:
- fewは空っぽの箱
- a fewは少し入った箱
- littleは空っぽのコップ
- a littleは少し入ったコップ
例文暗記
典型的な例文を暗記:
- Few people came.(否定的)
- A few people came.(肯定的)
- Little time left.(否定的)
- A little time left.(肯定的)
まとめ:確実に正解するために
few / a few / little / a littleの違いを 絶対に間違えないためのポイントをまとめます。
覚えるべき基本ルール
2つの軸で判断:
1.
可算・不可算:few系 vs little系
2.
肯定・否定:aあり vs aなし
覚えるフレーズ:
- 「aがあると、ある!」
- 「fewは数える、littleは量る」
実践のコツ
3秒判断法:
- 名詞が可算か不可算かを判断(1秒)
- 文脈が肯定的か否定的かを判断(1秒)
- 表を思い出して選択(1秒)
文脈重視:
- 単語だけでなく文全体を理解
- 話者の気持ちを考慮
- 状況の良し悪しを判断
継続学習のポイント
- 毎日5分の復習を継続
- 実際の例文で練習
- 間違いパターンを分析
- 定期的な確認テスト
この方法を実践することで、 few / a few / little / a littleの問題で 確実に得点できるようになります。
今日から絶対間違えない覚え方を実践して、 Part5での得点アップを実現しましょう!