Part6の文法問題で点数を落としてしまい、600点の壁を越えられずに悩んでいませんか?
「文法は苦手だから仕方ない」と諦めてしまう方も多いのですが、実はPart6の文法問題はパターンが決まっているんです。
600点レベルなら、7つのポイントを押さえるだけで文法問題の正答率を80%以上にすることができます。
今回は、Part6の文法問題で確実に得点するための実践的なテクニックをお伝えします。
600点レベルで求められる文法力
まず、600点達成に必要な文法レベルを整理しましょう。
600点レベルでは、基本的な文法項目を確実に理解していることが重要です。 難しい文法を完璧に覚える必要はありません。
これは料理の基本を覚えるのと同じです。 煮る、焼く、茹でるという基本的な調理法を確実にマスターすれば、多くの料理が作れるようになります。
Part6文法問題の出題割合
Part6の16問中、文法問題は約10問出題されます。
出題内容の内訳は以下の通りです。
- 品詞問題:3-4問(最頻出)
- 動詞の形:2-3問
- 前置詞:1-2問
- 接続詞:1-2問
- その他:1-2問
これらの問題タイプを確実に押さえれば、600点達成に大きく近づきます。
ポイント1:品詞の基本パターンを覚える
最も出題頻度が高い品詞問題から見ていきましょう。
4つの主要品詞の見分け方
名詞:文の主語、目的語、前置詞の後に来る
The _____ was completed yesterday.
(A) project (名詞)
(B) projected (動詞)
(C) projective (形容詞)
(D) projectively (副詞)
動詞:文の述語として使われる
We _____ the meeting for next week.
(A) schedule (動詞)
(B) scheduled (動詞)
(C) scheduling (動詞)
(D) schedules (動詞)
形容詞:名詞の前、be動詞の後に来る
The _____ report impressed everyone.
(A) detail (名詞)
(B) detailed (形容詞)
(C) detailing (動詞)
(D) details (名詞)
副詞:動詞、形容詞、文全体を修飾する
The project was completed _____.
(A) success (名詞)
(B) successful (形容詞)
(C) successfully (副詞)
(D) succeed (動詞)
品詞を瞬時に判断するコツ
選択肢の語尾を見るだけで、品詞がある程度判断できます。
- -ly: 副詞の可能性が高い
- -tion, -sion: 名詞の可能性が高い
- -ed, -ing: 形容詞または動詞
- -al, -ful: 形容詞の可能性が高い
ポイント2:動詞の形を文脈で判断する
動詞の形の問題は、文脈理解が重要です。
時制の判断基準
現在形:習慣、一般的事実
Our company _____ excellent customer service.
(A) provide (現在形)
(B) provided (過去形)
(C) providing (進行形)
(D) provides (現在形三人称単数)
過去形:過去の具体的な出来事
The meeting _____ longer than expected.
(A) last (現在形)
(B) lasted (過去形)
(C) lasting (進行形)
(D) lasts (現在形三人称単数)
現在完了形:過去から現在までの継続
We _____ this policy for two years.
(A) implement (現在形)
(B) implemented (過去形)
(C) have implemented (現在完了形)
(D) implementing (進行形)
主語と動詞の一致
単数主語には単数動詞、複数主語には複数動詞を使います。
The new employees _____ training next week.
(A) starts (単数動詞)
(B) start (複数動詞)
(C) starting (進行形)
(D) started (過去形)
ポイント3:前置詞は場所と時間をイメージする
前置詞問題は、場所と時間のイメージで解けます。
時間を表す前置詞
at:時刻、瞬間
The meeting starts _____ 2 PM.
(A) at (時刻)
(B) on (日付)
(C) in (月、年)
(D) for (期間)
on:日付、曜日
The conference is scheduled _____ Monday.
(A) at (時刻)
(B) on (日付、曜日)
(C) in (月、年)
(D) for (期間)
in:月、年、期間
The project will be completed _____ March.
(A) at (時刻)
(B) on (日付)
(C) in (月、年)
(D) for (期間)
場所を表す前置詞
at:地点、場所
The seminar will be held _____ the conference room.
(A) at (地点)
(B) on (表面)
(C) in (内部)
(D) for (目的)
in:内部、範囲
The documents are _____ the folder.
(A) at (地点)
(B) on (表面)
(C) in (内部)
(D) for (目的)
ポイント4:接続詞は文の関係を理解する
接続詞問題は、文と文の論理的な関係を理解することが重要です。
主要な接続詞のパターン
順接(原因→結果)
Sales increased significantly. _____, we hired more staff.
(A) However (逆接)
(B) Therefore (順接)
(C) Meanwhile (同時)
(D) Nevertheless (逆接)
逆接(対比)
The product is expensive. _____, it's very popular.
(A) However (逆接)
(B) Therefore (順接)
(C) Meanwhile (同時)
(D) Furthermore (追加)
追加(情報の追加)
The report is detailed. _____, it includes all necessary data.
(A) However (逆接)
(B) Therefore (順接)
(C) Meanwhile (同時)
(D) Furthermore (追加)
ポイント5:文法マーカーを活用する
文中の「手がかり」となる語句を見つけることで、正解を素早く判断できます。
時制のマーカー
現在完了のマーカー
- already, yet, just, recently, for, since
過去形のマーカー
- yesterday, last week, ago, in 1995
未来形のマーカー
- tomorrow, next week, in the future
品詞のマーカー
名詞のマーカー
- a, an, the(冠詞の後)
- his, her, our(所有格の後)
副詞のマーカー
- very, quite, extremely(程度副詞の後)
ポイント6:消去法を効果的に使う
4つの選択肢から正解を選ぶ際、消去法が非常に効果的です。
消去法の手順
- 明らかに間違っている選択肢を除外
- 文法的に不可能な選択肢を除外
- 残った選択肢から文脈に合うものを選択
例題:
The new system _____ installed last month.
(A) is (現在形)
(B) was (過去形)
(C) will be (未来形)
(D) has been (現在完了形)
消去法の適用:
- 「last month」があるので、現在形(A)と未来形(C)を除外
- 「last month」は過去の特定時点なので、現在完了形(D)も除外
- 正解:(B) was
ポイント7:時間配分を意識した解法
文法問題は1問15-20秒で解くことを目標にしましょう。
効率的な解法手順
-
選択肢の確認(3秒)
- 品詞問題か動詞問題か判断
-
空欄周辺の精読(10秒)
- 必要な情報だけを読み取る
-
答えの選択(5秒)
- 迷ったら消去法を使用
時間短縮のコツ
迷いすぎない:
2択まで絞れたら、直感を信じて選ぶ
文法マーカーを活用:
手がかりとなる語句をすぐに見つける
パターン認識:
よく出る問題パターンを覚えておく
実践的な学習方法
これら7つのポイントを効果的に身につける学習方法をご紹介します。
日常学習メニュー
毎日30分間の学習を以下の配分で行ってください。
-
基本文法の確認(10分)
- 品詞、動詞の形、前置詞の基本ルール
-
問題演習(15分)
- 7つのポイントを意識して解く
-
間違い分析(5分)
- 間違えた理由を7つのポイントで分析
週単位の復習
週末には、以下の復習を行ってください。
- その週に間違えた問題の再演習
- 7つのポイントの定着度チェック
- 苦手な問題タイプの集中練習
よくある間違いと対策
600点を目指す学習者がよく犯す間違いと対策をまとめました。
間違い1:難しい文法を覚えようとする
問題:600点レベルを超えた文法を勉強してしまう。
対策:基本的な文法項目を確実に定着させる。
間違い2:文章を読みすぎる
問題:文法問題なのに文章全体を読んでしまう。
対策:空欄の前後だけを読んで判断する。
間違い3:時間をかけすぎる
問題:1問に1分以上かけてしまう。
対策:15-20秒で解く練習を繰り返す。
まとめ
Part6の文法問題で600点を達成するための7つのポイントをまとめます。
- 品詞の基本パターンを覚える
- 動詞の形を文脈で判断する
- 前置詞は場所と時間をイメージする
- 接続詞は文の関係を理解する
- 文法マーカーを活用する
- 消去法を効果的に使う
- 時間配分を意識した解法
これらのポイントを意識して毎日30分練習すれば、2-3ヶ月で文法問題の正答率80%以上を達成できます。
焦らず着実に、600点突破を目指して頑張りましょう!