Part5の問題を見ると、どこから手をつけていいか分からなくなることはありませんか?
「文法は苦手だし、どの選択肢も正解に見えてしまう」という悩みを持つ初心者の方は本当に多いです。
でも大丈夫です。 Part5には確実に正解にたどり着ける「解き方の手順」があるんです。
今回は、文法に自信がない初心者でも実践できる、5ステップの攻略法をお伝えします。 この方法を使えば、迷いなく正解を選べるようになります。
Part5で初心者が陥りやすい3つの間違い
まず、多くの初心者が陥りがちな間違いを知っておきましょう。
間違い1:全文を読もうとする
Part5の問題を最初から最後まで読んでしまうことです。
実は、Part5の多くの問題は空欄の前後だけを見れば解けるんです。 全文を読む必要はありません。
時間もかかりますし、余計な情報に惑わされてしまいます。
間違い2:文法用語にこだわりすぎる
「これは現在完了で、あれは過去形で...」と文法用語で考えてしまうことです。
文法用語を完璧に覚える必要はありません。 「なんとなく違和感がある」という感覚の方が重要です。
間違い3:全ての選択肢を詳しく検討する
4つの選択肢を全て詳しく比較してしまうことです。
実際には、明らかに違う選択肢が2つあることが多いです。 まずは「絶対に違う」ものを除外することから始めましょう。
初心者向け5ステップ攻略法
では、具体的な解き方を5つのステップで説明します。
ステップ1:空欄の前後をチェック
まず空欄の前後3-4語だけを見ます。
全文を読む必要はありません。 空欄の直前と直後の単語を確認してください。
例:
The meeting _____ scheduled for 3 PM.
この場合、「meeting」と「scheduled」だけを見ます。
空欄の前後を見ることで、必要な品詞が分かります。
- 名詞の後 → 動詞の可能性が高い
- 動詞の前 → 副詞の可能性が高い
ステップ2:明らかに違う選択肢を除外
4つの選択肢から、明らかに違うものを2つ削除します。
完璧に正解を選ぶのではなく、「絶対に間違い」なものを除外するのです。
例:
(A) was
(B) been
(C) being
(D) be
「The meeting _____ scheduled」を見ると、「been」や「being」は明らかに不自然です。 まず(B)と(C)を除外します。
残るのは(A)と(D)だけです。
ステップ3:文の構造を簡単に分析
残った2つの選択肢で、文の構造を確認します。
難しい文法用語は使いません。 「主語はどれか」「動詞はどれか」だけを考えます。
先ほどの例では:
- 主語:The meeting
- 動詞:???(空欄)
- その他:scheduled for 3 PM
「The meeting was scheduled」なら自然です。 「The meeting be scheduled」は不自然です。
よって正解は(A)です。
ステップ4:音読して確認
選んだ答えを入れて、音読してみます。
正解なら自然に読めます。 間違いなら、どこか違和感があるはずです。
「The meeting was scheduled for 3 PM.」 → 自然に読める=正解の可能性が高い
この「音読確認」は非常に効果的です。 文法理論が分からなくても、間違いに気づけます。
ステップ5:時間を区切って次へ
30秒考えて分からなければ、勘で選んで次に進みます。
Part5で1問に2分も3分もかけてはいけません。 時間をかけても正答率は上がりません。
分からない問題は:
- 除外法で2択にする
- 音読して違和感の少ない方を選ぶ
- 迷わず次の問題へ
完璧を目指さず、「確実に解ける問題を確実に正解する」ことが大切です。
問題タイプ別の攻略ポイント
Part5の問題は大きく3つのタイプに分けられます。
タイプ1:品詞問題(約40%)
特徴:
- 選択肢が同じ単語の違う品詞
- 例:succeed / success / successful / successfully
攻略のコツ:
- 空欄の前後の品詞を確認
- 名詞が必要なら名詞を、動詞が必要なら動詞を選ぶ
- 語尾に注目(-ly は副詞、-tion は名詞など)
練習問題:
The company's _____ in Asia has been remarkable.
(A) expand
(B) expansion
(C) expansive
(D) expansively
ステップ1:「company's」と「in Asia」を見る ステップ2:(A)と(D)を除外(動詞と副詞は不自然) ステップ3:「company's expansion」=会社の拡張 ステップ4:音読して確認 ステップ5:(B)が正解
タイプ2:動詞問題(約30%)
特徴:
- 時制や語法の知識が必要
- 例:was / were / is / are
攻略のコツ:
- 主語が単数か複数かを確認
- 時を表す語(yesterday, next weekなど)を探す
- 受動態か能動態かを判断
練習問題:
The reports _____ submitted by Friday.
(A) must
(B) must be
(C) must have
(D) must been
ステップ1:「reports」と「submitted」を見る ステップ2:(A)と(D)を除外(文法的に不自然) ステップ3:「reports must be submitted」=報告書は提出されなければならない ステップ4:音読して確認 ステップ5:(B)が正解
タイプ3:語彙問題(約30%)
特徴:
- 単語の意味を知っているかどうか
- 例:despite / although / however / because
攻略のコツ:
- 文脈から判断
- 知らない単語は除外
- 前後の文の関係を考える
練習問題:
_____ the bad weather, the event was successful.
(A) Because
(B) Despite
(C) Although
(D) However
ステップ1:「bad weather」と「event was successful」を見る ステップ2:(A)を除外(「悪天候だから成功した」は不自然) ステップ3:「悪天候にも関わらず」の意味を考える ステップ4:音読して確認 ステップ5:(B)が正解
実践練習の進め方
5ステップを身につけるための効果的な練習方法をご紹介します。
練習段階1:ゆっくり丁寧に
最初は時間を気にせず、5ステップを確実に実行します。
1つの問題に2-3分かけても構いません。
大切なのは、正しい手順を覚えることです。
練習のポイント:
- 各ステップを声に出して確認
- なぜその選択肢を除外したかを記録
- 音読で違和感があるかどうかをチェック
練習段階2:時間を意識する
慣れてきたら、1問30秒以内を目指します。
タイマーを使って、時間内に5ステップを完了させる練習をします。
時間短縮のコツ:
- ステップ1-2は10秒以内
- ステップ3-4は15秒以内
- ステップ5は5秒以内
練習段階3:本番形式で
Part5を30問通しで解く練習をします。
本番と同じ条件で、5ステップ攻略法を使って解答します。
本番練習のポイント:
- 制限時間は10-15分
- 分からない問題は必ず勘で解答
- 見直しは最小限に抑える
初心者が最初に覚えるべき重要パターン
Part5でよく出るパターンを5つだけ覚えましょう。
パターン1:be動詞 + 過去分詞
The document was _____ yesterday.
→ 過去分詞が来る(completed, sent, reviewed など)
パターン2:名詞の前は形容詞
It was a _____ meeting.
→ 形容詞が来る(successful, important, long など)
パターン3:動詞の前は副詞
The team _____ completed the project.
→ 副詞が来る(successfully, quickly, finally など)
パターン4:前置詞の後は名詞
Due to the _____ of the system...
→ 名詞が来る(failure, success, improvement など)
パターン5:接続詞と前置詞の区別
_____ it was raining, we went out.
→ 接続詞が来る(Although, Because, Since など)
_____ the rain, we went out.
→ 前置詞が来る(Despite, Because of, Due to など)
この5つのパターンだけで、Part5の約60%はカバーできます。
よくある質問と回答
初心者の方からよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:文法を完璧に覚えないとダメですか?
A1:完璧に覚える必要はありません。
大切なのは「パターン認識」です。 「この形の時はこれを選ぶ」という感覚を身につければ十分です。
文法理論よりも、実際の問題をたくさん解いて慣れることが重要です。
Q2:どうしても30秒以内に解けません
A2:最初は時間をかけても構いません。
正しい手順を覚えることが先決です。 速度は後からついてきます。
まずは5ステップを確実に実行できるようになりましょう。
Q3:勘で選んで大丈夫ですか?
A3:除外法を使った「勘」なら大丈夫です。
完全にランダムな勘ではなく、明らかに違う選択肢を除外してからの勘です。
2択まで絞れば、正答率は50%になります。 何も分からず4択から選ぶより、はるかに良い結果が期待できます。
まとめ
Part5攻略の5ステップは以下の通りです:
- 空欄の前後をチェック
- 明らかに違う選択肢を除外
- 文の構造を簡単に分析
- 音読して確認
- 時間を区切って次へ
この方法なら、文法に自信がない初心者でも確実に正解率を上げることができます。
完璧を目指さず、「確実に解ける問題を確実に正解する」ことを心がけてください。
まずは5つのパターンを覚えて、毎日少しずつ練習していきましょう。 継続すれば、必ずPart5で安定して高得点を取れるようになります!